カテゴリー別アーカイブ: 学会参加記

学会の夜

昼に勉強、夜に久しぶりに全国各地の旧友たちと懇親。
全国規模の学会は非常に実りがあります。

学会一日目夜。
場所は御徒町の鳥貴族。
不妊鍼灸ネットワークの仲間たちとまずは第1ラウンド!
不妊鍼灸ネットワーク会長の中村一徳先生と早くからはじめ、だんだんと仲間が集まってきます。

鹿児島、福岡、、広島、大阪などからの皆さんと、日ごろの治療の話をしながら、貴重なひと時となりました。
効果的なレーザーの治療法などを仕入れてきました。

第2ラウンドは水道橋駅前のとある居酒屋さん。
ここでは日本鍼灸師青年部時代で委員としてお世話になっていた仲間が待っていてくれました。
札幌、富山、岐阜、愛知県の岡崎市、群馬の渋川、相模原、鹿児島、福岡の仲間たちです。

発表前夜でしたので、あまり長居できず早々に退散しましたが、東京ドームで大きなライブがあったようで、水道橋駅前は電車に乗る人で激混み。

一駅歩いてお茶の水から電車に乗って上野に戻りました。

役員から離れて数年たちますが、大きな集まりの時には必ず声をかけてくれて、本当にありがたいです。

男性不妊の鍼灸の効果

第66回全日鍼灸学会で発表した内容は下記のページにあります。
http://www.sanpei89in.com/tex/funin6.html

日常、妊娠を希望されるご夫婦ともカップルを治療する事はたまにありますが、ご自身の精液のデータを把握しておられるご主人は大少ないものです。

たまたまた、精子の数が非常に少なく、また運動率が悪い場合と、良くある『ちょっと悪い』場合の2症例を提示しました。

一方は運動率が大変良くなりました。また一方は精子の数と運動率ともに改善しました。

治療は女性不妊において卵子の質の改善を目指す、卵巣の機能を改善する治療に準じて行いました。

卵子の質の改善と精子の質、数の改善には共通の鍵があるのかもしれません。

第66回全日本鍼灸学会で発表しました

6月10日(土)11日(日)の二日間にわたって、東京大学で開催された第66回全日本鍼灸学会東京大会にて、当院より2題の発表をしました。

私、鍼灸師の息子夫婦と三人で参加しました。

私の方はスライドを使った一般口演発表で、会場は東京大学 山上会館でした。
演題:『男性不妊に対する鍼灸治療の可能性』
共同研究者は、長男の三瓶和樹です。
私が代表で発表しました。

ほぼ同時刻、医学部研究棟14階で、三瓶美智が
演題:『マラソンランナーの鍼灸受療率について』をポスター発表しました。

男性不妊の発表内容は後日掲載いたします。

 

 

第66回全日本鍼灸学会で発表します

6月10日(土)、11日(日)に東京大学で開催される第66回全日本鍼灸学会東京大会で、当院から2題の学会発表を行います。

このため6月10日(土)は休診となります。

三瓶美智が、6月11日(日)医学部教育棟13階セミナー室にて、『マラソン大会参加ランナーの鍼灸受療状況について』をポスター発表します。

私、院長は、6月11日(日)山上会館大会議室にて『男性不妊に対する鍼灸治療の可能性』をスライド発表します。

 

第12回日本レーザーリプロダクション学会へ参加しました

3月26日日曜日は新白河発6時24分の新幹線で東京に行き、第12回日本レーザーリプロダクション学会に参加してきました。

先週は京都での研修もあり、2週続けての出張研修となりました。

今回のレーザーリプロダクション学会は木場公園クリニック院長の吉田先生が学会長であり、吉田先生は鍼灸の良き理解者でもあることから、サブ会場の実技セッションと特別講演で鍼灸の枠がありました。

実技セッションでは、わが盟友・不妊鍼灸ネットワークでは事務局長をされているアキュラ鍼灸院の徐大賢院長が実技披露をされました。
ほかに2題鍼灸の実技があり、木場公園クリニック内で鍼灸外来を担当する今岡先生、英ウィメンズクリニック内で鍼灸を担当する井川先生の実技でした。

徐先生は、主に基本となる陰部神経刺鍼と中リョウ穴刺鍼法を披露しました。この刺鍼法は当院でも通常行っている方法です。

特別講演3では、これも盟友、というか悪友というか、不妊鍼灸ネットワーク会長の中村一徳先生(京都・なかむら第二針療所)による、『鍼灸とレーザーの融合』と題した講演がありました。

鍼灸+レーザー治療を行う前後で、採卵の成績、採卵後の胚盤胞の獲得率を比べた結果をもとに、その効果について論じられました。

鍼灸+レーザーが介入する前と後で、同じ排卵誘発の方法を行っていた、鍼灸+レーザーで十分な回数を治療できた、という59例の患者さんについて、鍼灸+レーザーが介入した後は、採卵数に有意な差はなかったが、胚盤胞の獲得率は約2倍になった、という結果でした。

特別講演を聴いていると、となりの席に突然お座りになったのが日本IVF学会前理事長の森本義晴先生(HORACグランフロント大阪クリニック院長)で、前日タイにいて、本日帰国してきたとのこと。乗り継ぎの飛行機がトラブルで空港で9時間足止めされたとか、、、大変お疲れ様でした(;^ω^)

また別の時間の実技セッションでは、世界的なレーザー医療の権威である大城クリニック理事長である大城俊夫先生によるレーザー+手技の実技がありました。これは大変貴重なものです。

しました。

福島県からは高名なハリポ鍼灸室の平田隆浩先生も来られていて、当日は一緒にお勉強しました。また平田先生の治療院でもレーザー(スーパーライザー)を使用しているとのことです。

この学会で、さらに効果的なレーザーの使用法を学んできましたので、患者様に応用したいと思います。

盛岡で講演してきました

11月27日の日曜日は、岩手県盛岡市で開催された全日本鍼灸学会東北支部B講座にて講演させていただきました。

講座は3部構成で、私は一番最後、第三部でした。

講演第一部は、盛岡医療福祉専門学校の専任講師である村上陽児先生による、交流分析の講義でした。
さまざまな人間の性格などの分析について、発展すると経絡などの分類にも関連してきます。

講演第二部は、青森県鍼灸師会の橋本博明会長による、変形性膝関節症の治療について。
しっかりした診察による鑑別と病態の把握があると、たとえば手術の必要のあった患者さんでも、その必要がなくなるほど改善するかたがいらっしゃる、というものでした。

私は講演三部。

座学と実技で120分。
やはりというか、時間がもう少し欲しいな、と思いました。

実技では当院ではあまり行いませんが、中髎穴刺鍼法と、通常よく行う陰部神経刺鍼法、三陰交~箕門刺鍼通電法を行いました。

最後には皆さんで記念撮影し、盛岡駅まで懇親会を行いました。

写真は、上2枚は全日本鍼灸学会東北支部支部長の中沢良平先生(郡山市・一寸法師ハリ治療院院長)より頂きました。
毎度、お心遣いありがたく思います。

研究、研修風景

毎週火曜日に研究で来院していたお二人の先生との研究風景です。

もっぱら当院の不妊治療や一般の神経痛や腰痛などの治療を見学していただき、時間が空いた時に講義で使ったスライドを用いながら解説。

また、新しい治療法の開発を研究しております。

下の写真は、郡山からお越しになられている鍼灸サロンLiberaの益子先生、はりきゅう今泉治療院の今泉先生と子宮・卵巣の血行改善を目的とした新しい刺鍼法を試しているところです。

 

モデルは、はりきゅう今泉治療院(郡山)の今泉先生、術者は鍼灸サロン・Libela(郡山)の益子先生
モデルは、はりきゅう今泉治療院(郡山)の今泉先生、術者は鍼灸サロン・Libela(郡山)の益子先生
正しい位置に刺鍼できているかどうかエコーで確認しますが・・・
正しい位置に刺鍼できているかどうかエコーで確認しますが・・・

刺鍼した鍼が正しい位置に刺入できたかエコーで確認していますが・・・もともとさかごの確認用のプローブですから、よく見えず(汗)
なぜか患者さん飛び入りで楽しく?研究しておりました。

別な日の風景です。
週に2回ほど当院に勉強しに来ている訪問鍼灸・鍼龍の関根先生に、陰部神経刺鍼法を練習していただいています。
この刺鍼法は当院での不妊治療の要になっています。

女性では卵巣機能の改善があり、卵質の改善やレーザーと組み合わせると子宮内膜の改善が得られます。
また男性では男性不妊に効果があり、特に精子の運動率の改善が得られます。

11月5日、6日には茨木県つくば市で、日本では27年ぶりに開催された国際学会(世界鍼灸学会連合会学術大会)に当院から参加したスタッフです。

この学会では、オーストラリアのウエスタンシドニー大学のキャロライン・スミス教授による、体外受精での鍼灸の効果を大規模なRCT(ランダム化比較試験)を用いて得られた中間報告がありました。

研究は、胚移植前後に行った1~2回での鍼治療で妊娠率に変化があるかどうか?というものです。
報告では、胚移植を行った患者さんに対して特に心理面でのプラスの効果が見られた、というものでした。

胚移植前後だけに行う鍼治療というのは、日本国内で一般に行われている『一回ごとの治療を積み重ねた効果』ものではありません。中長期的に鍼灸を行った研究の成果が今後発表されることを期待します。

当院の治療についてその2(福岡で講演してきた内容メモ)

(その2)

当院では首肩の凝りなどの、時には些細と感じるようでも体に現れている苦痛を治療することにより、たとえばホルモンの環境の改善を目指します。これにより自然治癒力や免疫の調整ができると考えています。

また妊娠しにくい、妊娠しても原因不明の流産を繰り返す、といった現象には着床や子宮の改善を目指し、三陰交という足首にあるツボと箕門や陰胞という太ももにあるツボを使い鍼を行います。

妊娠せずに繰り返し月経が起きているという事は、体には免疫的に妊娠しにくい、着床しにくいなどの要因が起きてきます。
この治療には腰部の凝りを治療することと、上記の鍼が効果があります。
※参考 → 原因不明不妊について考える(子宮内膜症編)

繰り返す月経により、子宮内膜症という病気が多くなります。自覚はなくとも、軽症のものを含めると、当院にラインされる方には大変多いと感じています。

子宮内膜症の主な症状は、『続発性の月経痛』と不妊です。
続発性の月経痛とは、初潮の頃はひどくなかった月経痛が、例えば高校を卒業してからとか、30歳になってからひどくなったとか、だんだんと悪くなってきたものを言います。
これらの症状を持った方に子宮内膜症の方は多くいらっしゃいます。

子宮内膜症は進むと卵巣チョコレート嚢腫などがあり、これも不妊の原因になりますが、初期のころの腹水の免疫異常が問題になってきます。

下記は子宮内膜症の腹水がもたらす不妊の原因の主な研究です。

子宮内膜症の発症は妊娠出産回数と密接な関係があります。
一度も出産していない方はそれだけ月経の回数も多く経験していて、それが原因になると考えられています。
下記は東大医学部産婦人科元教授の堤治先生著書の『生殖医療のすべて』からのデータで、すでに子宮内膜症と診断された方から、初潮からの年齢と妊娠回数から発症率を調べたものです。

赤丸は、例えば13歳で初潮があり、1回も出産しない35歳の方の場合、と示してみました。いかに高率で子宮内膜症に罹患しやすいかがわかることと思います。しかも軽症ほど腹腔の免疫異常が起きやすいのです。

子宮内膜症について鍼灸がどれほど効果があるかを示すデータや研究はありませんが、月経痛が改善することと、自然に妊娠される方が増えることから、なんらかの効果があると考えます。

また最近話題になる卵子の老化について、卵巣機能改善については陰部神経刺鍼法に通電を加えた治療法で良い効果がありますが、当院では腹部にレーザーを行っています。

当院では4台あるベッドですべてレーザー治療ができるよう、上記のレーザー治療機を備えています。

卵巣内で成長していく卵胞のまわりには非常に細かい血管が多数あります。
この血管が老化により減少したり、血行が悪化していくと、発育卵胞に十分な栄養が行きにくくなる、卵子の老化の原因の一つであると日本の卵子研究の第一人者・東北大学農学部の佐藤英明教授がニュートン2012年10月号にて書いておられます。

低反応レーザーを使うと、卵巣内に新生血管ができることは、『不妊診療のための卵子学』にレーザー医療の世界的権威である大城クリニック院長の大城俊夫先生が書かれています。

陰部神経刺鍼により、卵巣の血行が改善する可能性については、日本の不妊鍼灸の権威・明生鍼灸院(名古屋)の学会発表などから推測でき、当院でも明生鍼灸院の直接の指導により、この治療を取り入れて行っています。

新生血管ができて、しかも血行改善ができるレーザー+鍼灸は大変良い効果があり、40歳代半ば近くの方でもこれまで体外受精などでよい卵が出来ず、また採卵できなかった方などが大きく改善されています。

このような効果は、一回ごとの治療の積み重ねであり、周期ごとに完結する西洋医学とは違うところであり、明確に患者さんに説明しなければ効果が得られないうちに脱落する、と説明しました。

(その3につづく)

当院の治療についてその1(福岡で講演してきた内容メモ)

10月10日の、福岡日帰り講演の内容を書きます。

当院の治療の基本的な考え方、また女性不妊治療での骨格となる部分です。

写真右は、生後15日目の私。中の写真上段右は私の母:三瓶美恵子(故人)、抱っこされているのが弟、その左は父:三瓶悌一(故人)、下段右は祖母:三瓶ノブエ、抱っこされているのが私) 写真左は、小学校入学の時の私。三瓶治療院の看板前にて。

当院の前身となる『三瓶マッサージ』は、昭和30年代に福島県甲子温泉に温泉マッサージ業として開業しました。

当初から祖母が視覚障害のある従業員を5~8名雇用しての温泉マッサージ業を営業し、後にマッサージ師であった私の父が鍼灸師を目指して神奈川の鍼灸専門学校に入学し、鍼灸師となります。

温泉マッサージ院と並行し、祖母は白河市に鍼灸マッサージ院(写真左:三瓶治療院)を開業し、すでに父より早く鍼灸師となっていた母の弟に治療を任せていました。

温泉マッサージは、鍼灸とは違い純粋な医療ではなく、慰安業と言ってよいと思います。現在のリラクゼーションでしょうか。
温泉に来てお湯につかり、のんびりしておいしいごちそうを食べ、凝っているところ、疲れているところを揉んでもらって英気を養う、というような感じです。

父は盲目のマッサージ師上がりの鍼灸師でしたから、お客さん(温泉マッサージ業では患者さんと言いません)の全身の凝りや疲れを揉みながら把握し揉み解す、という施術行為からそのまま後年の鍼灸治療に発展していったようでした。

マッサージは術後の爽快感があります。
また凝っているところ、疲れているところのマッサージは実に心地よいものです。

日本式の鍼は毛髪のような細い針を使います。
これも凝っているところに刺入すると心地よい感覚があります。

心地よい刺激・・・
日本式の鍼灸治療の効果について、スウェーデン・カロリンスカ研究所で鍼灸を研究しているT.Lundeberg博士は、『日本式の鍼は、(膝痛治療で)脳の報酬系を賦活し、効果を現している可能性がある』と2006年に京都で開催された国際学会で講演されました。

スウェーデンのカロリンスカ研究所とは、ノーベル賞医学生理部門の選考委員会がある世界最大の医科大学です。

心地よい、気持ち良いという刺激(脳への報酬)があると、ドーパミンやセロトニンといった体に良い物質が脳で生成されて、痛みを和らげたりする、というものです。

当院では、不妊治療だけではなく、腰痛や肩こり、また胃の痛みなどの内科的疾患の鍼灸治療でも、鍼灸の効果はこの報酬系の強い関与があると考えます。

女性不妊については、下記の視床(間脳)~脳下垂体~卵巣(卵胞の成長・排卵)の負のフィードバックの改善に、鍼灸による報酬系の関与が関係していると考えます。

不妊の患者さんに関わらず、どこかにストレスがあると、たいてい首や肩の凝りなどを持っています。
この凝りに対して日本式の丁寧な、優しい鍼を行うことにより、報酬系が刺激され、たとえばドーパミンなどが放出されると考えます。

ドーパミンは排卵を抑制するプロラクチンに拮抗(対抗)します。患者さんの中には週に一回、たいていは土曜日にテルロンやカバサールといったドーパミン作動薬を服用している方もいらっしゃるでしょう。

鍼灸で凝りや些細な不調を治療すると、こうしたホルモンの分泌に良い影響が得られると考えます。

(その2に続く)

福岡で講演してきました(不妊治療のススメ)

10月10日は、福岡で開催された第12回日本鍼灸師会全国大会福岡大会の青年委員会講座で講演をさせていただきました。

私も日本鍼灸師会の青年部会時代から委員を12年やらせていただき、今でも青年部のOBと強く自覚しています。
かわいい弟、妹たちへの鍼灸師としてやりがいのある分野を提示させていただく内容としました。

前日は娘の婚礼があり、すべて終了してから東京へ移動。
学会当日は京浜東北線の始発に乗り、浜松町からのモノレールも始発。
飛行機はJALの一番機。

窓から見える富士山はまさに足元!
いつも大阪に行くときのルートですが、こんなに近くを飛ぶことは初めてでした。

会場に着くと懐かしい方や、おなじみの方。
左から青森県鍼灸師会の竹田先生(総務部長)、橋本先生(会長)、京都府鍼灸師会の山村先生。
山村先生とは、日本鍼灸師会青年部会時代から、ずっと青年部活動で一緒でした。お変わりなく、安心しました。

10時半から正午までの講義時間でした。
授かることへのお手伝いができることは、鍼灸師として一生の喜びになります。
やりがいのある分野の紹介と、ちょっとだけ当院の治療を紹介させていただきました。

お話しした内容は、次回以降に書いていたいと思います。

11月27日(日)には、『社会に貢献する不妊治療』と題して、盛岡で開催される全日本鍼灸学会東北支部B講座で講義させていただきます。