カテゴリー別アーカイブ: 不妊症・子宝治療

男性不妊の鍼灸の効果

第66回全日鍼灸学会で発表した内容は下記のページにあります。
http://www.sanpei89in.com/tex/funin6.html

日常、妊娠を希望されるご夫婦ともカップルを治療する事はたまにありますが、ご自身の精液のデータを把握しておられるご主人は大少ないものです。

たまたまた、精子の数が非常に少なく、また運動率が悪い場合と、良くある『ちょっと悪い』場合の2症例を提示しました。

一方は運動率が大変良くなりました。また一方は精子の数と運動率ともに改善しました。

治療は女性不妊において卵子の質の改善を目指す、卵巣の機能を改善する治療に準じて行いました。

卵子の質の改善と精子の質、数の改善には共通の鍵があるのかもしれません。

第66回全日本鍼灸学会で発表しました

6月10日(土)11日(日)の二日間にわたって、東京大学で開催された第66回全日本鍼灸学会東京大会にて、当院より2題の発表をしました。

私、鍼灸師の息子夫婦と三人で参加しました。

私の方はスライドを使った一般口演発表で、会場は東京大学 山上会館でした。
演題:『男性不妊に対する鍼灸治療の可能性』
共同研究者は、長男の三瓶和樹です。
私が代表で発表しました。

ほぼ同時刻、医学部研究棟14階で、三瓶美智が
演題:『マラソンランナーの鍼灸受療率について』をポスター発表しました。

男性不妊の発表内容は後日掲載いたします。

 

 

2人目妊娠希望の際の、鍼灸治療開始について

1人目を授かり、さぁ2人目を目指そうか、鍼灸はいつから始めたらいいかな?という質問が良くあります。

1人目のご出産が自然分娩であり、順調なご出産であった場合であれば、授乳の時期はのんびりお子様を育てていただき、だいたい出産から1年経ったくらいで鍼灸治療を開始するのが良いようです。

授乳などによって月経が停止している間は、もちろん排卵もありません。もともと妊娠しにくかった体質などは、その間に自然に改善することも考えられます。

昨日は、1人目が人工授精を4回行っていましたが、結局鍼灸を8ヶ月行っていたら自然妊娠してご出産され、その後1年経ってから2人目をご希望で来院。

治療わずか5回目で妊娠されました。

妊娠出産は、その間に月経が停止し、排卵と月経が再開した時は明らかに妊娠しやすくなります。

1人目出産から何年も経ってしまうと、また妊娠しにくい体質に戻るようです。

なお、帝王切開での出産の場合は、ご出産の後はあまり急いで妊娠を目指しては危険で、1年以上の期間を空けること(医師によっては2年くらい)が必要なようです。

学会発表のスライド

6月4日、5日は会議二つがあって東京へ行ってきましたが、10日(土)11日(日)は東京で第66回全日本鍼灸学会が開催されますので、発表のため休診となります。

昨年の65回大会は札幌で、臨床ではありませんが自分たちで出がけた64回ふくしま大会の準備をポスター発表させていただきました。

今年は男性不妊について発表いたします。
まだスライドができていなくて大丈夫か(;^ω^)と思いますが、スライドの表紙をブログに掲げて自らを追い込みたいと思います。
なにしろあと6日ですから・・・今夜も頑張って作ります。

さて男性不妊ですが、当院に来院されている方をみると男性因子が悪さをして妊娠できないケースが非常に目につきます。
それでも来院されるのは女性ばかりなのは、本当に残念です。

WHOの精子濃度1500万/ml(1CC中の精子の数)、総運動率50%という基準がありますが、これは最低ラインです。
ところが、女性である奥様にご主人の精子の検査結果を訊くと、(少し悪い、とか、まぁ何とか、とか)煮え切らないような回答を得る場合が非常に多いです。

5年間で女性の不妊症初診患者さんが300名以上あって、だいたい皆さん熱心に通院されますが、その間の男性不妊であると判明して、しっかり通われた患者さんはほんの数名でした。

またその中からご自身の精子のデータをしっかり把握している方は、たったの2名。
その2名の方の治療による結果を発表してきます。

ここ1~2年、やっと男性不妊が騒がれだしてきていますが、もう数年経つと社会的にも男性不妊が大きな問題となることでしょう。

2例ですので、データを分析しても大した意味はありませんが、少なくとも改善傾向を示して、今後も研究を積み重ねたいと思います。それにより、男性不妊(乏精子症・運動率改善)に鍼灸は大きな効果があると世間に訴えていきたいと思います。

 

第12回日本レーザーリプロダクション学会へ参加しました

3月26日日曜日は新白河発6時24分の新幹線で東京に行き、第12回日本レーザーリプロダクション学会に参加してきました。

先週は京都での研修もあり、2週続けての出張研修となりました。

今回のレーザーリプロダクション学会は木場公園クリニック院長の吉田先生が学会長であり、吉田先生は鍼灸の良き理解者でもあることから、サブ会場の実技セッションと特別講演で鍼灸の枠がありました。

実技セッションでは、わが盟友・不妊鍼灸ネットワークでは事務局長をされているアキュラ鍼灸院の徐大賢院長が実技披露をされました。
ほかに2題鍼灸の実技があり、木場公園クリニック内で鍼灸外来を担当する今岡先生、英ウィメンズクリニック内で鍼灸を担当する井川先生の実技でした。

徐先生は、主に基本となる陰部神経刺鍼と中リョウ穴刺鍼法を披露しました。この刺鍼法は当院でも通常行っている方法です。

特別講演3では、これも盟友、というか悪友というか、不妊鍼灸ネットワーク会長の中村一徳先生(京都・なかむら第二針療所)による、『鍼灸とレーザーの融合』と題した講演がありました。

鍼灸+レーザー治療を行う前後で、採卵の成績、採卵後の胚盤胞の獲得率を比べた結果をもとに、その効果について論じられました。

鍼灸+レーザーが介入する前と後で、同じ排卵誘発の方法を行っていた、鍼灸+レーザーで十分な回数を治療できた、という59例の患者さんについて、鍼灸+レーザーが介入した後は、採卵数に有意な差はなかったが、胚盤胞の獲得率は約2倍になった、という結果でした。

特別講演を聴いていると、となりの席に突然お座りになったのが日本IVF学会前理事長の森本義晴先生(HORACグランフロント大阪クリニック院長)で、前日タイにいて、本日帰国してきたとのこと。乗り継ぎの飛行機がトラブルで空港で9時間足止めされたとか、、、大変お疲れ様でした(;^ω^)

また別の時間の実技セッションでは、世界的なレーザー医療の権威である大城クリニック理事長である大城俊夫先生によるレーザー+手技の実技がありました。これは大変貴重なものです。

しました。

福島県からは高名なハリポ鍼灸室の平田隆浩先生も来られていて、当日は一緒にお勉強しました。また平田先生の治療院でもレーザー(スーパーライザー)を使用しているとのことです。

この学会で、さらに効果的なレーザーの使用法を学んできましたので、患者様に応用したいと思います。

京都・第4回不妊鍼灸ネットワーク公開講座(通算15回)参加

お彼岸の連休は役員を務めている不妊鍼灸ネットワークの公開講座へ参加してきました。

毎度、福島空港から大阪・伊丹空港へ行き、そこからバスで京都に移動する、という行程です。

朝のANA1番機から見る富士山ですが、毎回楽しみに進行方向左側のA席を予約しています。

遅れて会場につき、すでに広島市で開業している田邊美晴先生(はる鍼灸治療室http://haruharikyu.com/)の講義が始まっていました。研修元である京都・なかむら第二針療所での突発性難聴のオージオグラムのデータから有効な治療法を選んでいくまでのプロセスの発表でした。

不妊症とは異なる疾患でのデータ集積から、効果的な治療法を選ぶためにいかにデータ集積が大切であるか、というものでした。

この講座のひとつ前には、福岡の遠藤彰宏先生(福岡市・田中鍼灸療院http://tanaka-harikyu.jp/)より、さかごの治療を実例に挙げての有効性に関するデータの取り扱いについて講義がありました。

つづいて、名古屋・明生鍼灸院副院長の木津正義先生(明生鍼灸院http://meiseiacp.com/)からは、誤解されやすいエビデンスについて短い時間ながら講義いただきました。

そべてデータや科学だけでエビデンスが語られるわけではない、という実例を挙げていただきました。

昼食後は、京都女子大学名誉教授の小波秀夫先生から、医学が科学となった転帰についての裏話で、クリミア戦争で活躍した看護師であるナイチンゲールのお話を伺いました。

ナイチンゲールの献身的な看護活動から、医療は科学の分野になったこと。積み重ねたデータが不利なものになったとしても、正しい方向を得るためには必要なものであることを示されました。

次の講義は、IVF大阪クリニック看護師長の小松原千暁先生でした。

生殖医療を行なっている医療機関での医療者が鍼灸にどのような印象を持っているか、また、鍼灸師に期待する不妊カップルへの関わり方、接し方について、大変濃いお話を聞かせていただきました。

鍼灸に理解のある森本理事長の率いるIVFジャパンだからこそ、このような特異な内容がお話頂けた事と思います。

また空路で大阪より帰りますが、、、
伊丹空港でかならず食べる中之島カレーをいただきました。

26日の日曜日は東京で開催される第12回日本レーザーリプロダクション学会へ参加して勉強してきます。

配布開始 原坊の朝顔の種

今年も『原坊の朝顔』の種の配布を始めました。

当院でのこの朝顔の起源は、東日本大震災のあった6年前にさかのぼります。

http://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgi?no=908

毎年、この季節になると当院受付で配布しているほか、講演をお願いされたとき、聴講された方に配っています。
昨年は福岡で講演した際、お配りしました。
だいぶ全国に広めたと思います。

今年は11月に佐賀県鍼灸師会様に講演をお願いされました。
佐賀県でも配布してきます(^^)/

星状神経節レーザー スーパーライザー

当院では鍼灸治療の他に、不妊症特に体外受精における卵子老化に対する補助治療法としてレーザー治療を行っています。

写真では、星状神経節ではなく少し上部の上頸神経節を狙っています

 

写真は首の前にある交感神経節の一つである星状神経節へ低反応レーザーであるスーパーライザーを照射しているところです。

照射しているところは赤く一見衝撃的ですが、多少温かく感じる程度で、決して熱くはありません。

星状神経へレーザーを照射することにより、血管を収縮させている交感神経の緊張を緩め、手足の血行や脳内の血流量を改善する効果があります。

この治療法により、卵巣の働きをアップさせ、質の良い卵作りを目指します。

また星状神経だけではなく、腹部の特定の照射点からレーザーを照射することにより、さらに質の良い卵作りを目指しています。

これら星状神経節レーザー照射と腹部レーザー照射は卵の質の改善だけではなく、子宮への血行を改善し、子宮内膜を厚くしたり胚移植時の着床率を高めます。もちろん自然妊娠にも効果が高いです。

上記は無治療安静時、鍼灸治療後、温熱療法後、SGL後(当院と同じスーパーライザー照射後)の脳の血流状態をキセノンCTで断層撮影したものです。

いかにレーザーの効果が優れているかお分かりになると思います。

このレーザー治療法は、当院では不妊症のほか、突発性難聴や老人性難聴、耳鳴り、花粉症やアレルギー性鼻炎などの耳鼻科疾患にも応用しています。

不妊治療 ぜひご夫婦でご説明をお聞きください

お子様の妊娠、出産を希望されて来院した際、当院ではなるべくわかりやすく、またじっくり時間をかけてこれから行っていく治療などについて説明させていただいています。

たいてい奥様一人でこの説明を受けているのが現状ですが、なるべくご主人様も一緒にお聴きいただきたいと思っています。

ご夫婦そろって最初にお話を伺うと、ご夫婦間で気づかないなにかの問題点を見つけられることもありますし、その後の治療もスムーズで成績にも良い影響が出やすくなります。

ぜひご夫婦でご来院ください。

卵子老化に対する治療

体外受精を何度か行ってもなかなか良い結果が出ない方が当院にはよく来院されます。
その方たちは、卵子の老化に対する改善を希望されているわけですが、今年になって40代で体外受精での妊娠反応陽性で、しかも新鮮初期胚移植でも判定日に4ケタの高hCG値となり、双胎(双子)妊娠となったかたがいらっしゃいました。

高齢ゆえ2個の胚を移植し、どちらかの胚が着床し育ってくれれば良いという判断でしょう。またやはり高齢ゆえ、受精後の胚の分割培養は体内に委ねた方がより自然で育ちも良いとドクターは考えたのでしょう。これは当然のことでしょう。

移植した胚のほか、残り1個はそのまま培養を続けたのですが、とても良い胚盤胞に育って凍結できました。

双子の方は、判定日の翌週には胎児心拍も確認できました。
通常は翌週は胎嚢確認できればいいくらいですから、本当に生命力の強い卵だったようです。

高齢での双胎妊娠は、出産までなかなか気が休まることはありませんが、ぜひ元気な双子ちゃんを出産していただきたいと願っています。