カテゴリー別アーカイブ: 研究会・勉強会・研修会参加

連休は大阪へ

秋の連休は、所属している日本鍼灸師会の全国大会で大阪に行ってきます。

毎年各地を持ち回りで開催している学会ですが、この10月も大忙しとなります。

1日は、郡山保健所での、まるごとけんこうフェアに鍼灸師会として出展しました。

翌週の連休は大阪。

その翌週15日は全日本鍼灸学会東北支部の学術集会があります。

行きは福島空港から大阪・伊丹へ。毎度おなじみで年に2回は乗っている便です。

帰りは新幹線で。

大阪の大会の参加証と抄録が届きました。

1日目は昼食会議があるのですが、弁当を頼み忘れたので、なにか買って行かないとひもじいですね(;^_^A

JISRAM東京研修 その5

毎度拙文にお付き合いくださいまして、ありがとうございます。

一度に書くと大変な量となりますので、分割してのJISRAM東京研修のレポートとなります。

最後の講座は、古典医学研究家の槇佐知子先生による、『医心方』の生殖医療分野の解説でした。

医心方は、中国・唐の時代に存在した膨大な医学書から、平安時代の鍼博士である丹波康頼が284編?の引用をしてまとめ上げた日本最古の医学書で、1984年に国宝に指定されました。

古代の中国に存在した膨大な医学書の重要部分を引用して作った日本最古の医学全書とはいえ、引用元の文献も中国歴史上の政権交代、戦乱などによりほとんど残っておらず、世界的にも大変貴重な歴史的医学書となります。

医学も現在の科学の一分野ではなく、呪術や迷信、宗教観の色濃いもので、現在の医学常識とはかけ離れた内容であったようです。

当時この医学書を用いたのは、宮中や公家、豪族などの名家ばかりであり、特に世継ぎに恵まれなかったときは家の断絶にも関わることで、大変なことのようでした。

講師の槇先生の語りも大変楽しく、まるでタイムマシンに乗って平安時代の様子をうかがっているようでした。

最後に記念撮影。
全国からのご参加、大変お疲れ様でした。

ちゃっかりと、山下湘南夢クリニックの中田久美子先生と記念撮影していただきました。

今年の残りの研修は、下記となります。

  • 10月8日(日)、9日(祝)日本鍼灸師会全国大会大阪大会
  • 10月15日(日)全日本鍼灸学会東北支部学術集会(発表)
  • 11月18日(日)佐賀県鍼灸師会(講義依頼)
  • 12月3日(日)福島県鍼灸師会
  • 12月10日(日)茨城県鍼灸師会
  • 12月21日(木午後から)福島県立視覚支援学校(講義依頼)

 

 

JISRAM東京研修 その4

研修は、講師のお話を聴くだけの講座と、自らが参加するワークショップ形式の講座がありまして、JISRAMではいろいろな分科会があります。

私が入っている分科会は、男性不妊を研究する『おたまじゃくしの会』です。

ワークショップの模様は↓

女性ばかりが取り沙汰される不妊症ですが、男性に原因があると思われるものは約半数あります。それも、男性に自覚がないケースがとても多く、この場合の妻側の治療はどんどん長期にわたる場合があります。

WHOの精液基準値となる、WHO精液ラボマニュアル2010によると、自然妊娠に必要な最低基準で1ミリリットル当たり1500万匹。これで問題ないとする国内のクリニックも非常に多く、これで自然妊娠しないならば人工授精や体外受精に進みましょう、という事なんでしょうね。

やはり子を授かることは自然の摂理ですから、自然妊娠が一番良いと思います。乏精子症などには鍼灸が非常に効果がありますから、男性にもぜひおすすめいたします。精子の数や運動率が向上します。

JISRAM東京研修 その3

研修その3は、インシデントレポートです。

鍼灸は副作用もない(非常に少ない)安全な医療ですが、もちろん危険防止について学ぶこともたいへん重要です。

研修では、より安全な刺鍼法について、明生鍼灸院・木津先生より提案がありました。

中髎穴刺鍼法という、子宮内膜を厚くする効果がある刺鍼法です。また間質性膀胱炎という極めて難治な膀胱炎に対しても行う手技です。

より安全に刺入するためのハリの長さ、角度について提示がありました。

 

JISRAM東京研修 その2

JISRAM東京研修その2は、山下湘南夢クリニックの培養室長である中田久美子先生による『一流の培養士への道』です。

中田先生は、以前は加藤レディスクリニックの研究室に勤務しており、様々な研究業績を残されました。

『不妊治療はつらくない』(加藤修著)の中に紹介されている、『卵子回帰説』を証明する実験に参加された第一人者でもあります。

卵子回帰説とは、子宮内に移植された胚が子宮内にとどまらず、黄体ホルモン(プロゲステロン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)の高低によって、卵管に戻ったり子宮に留まったりする、というものです。

一人前で終わらず、生命を扱う医療者として常に一流の高みを目指す培養士の使命について、常に厳しい研究姿勢をお持ちだと感じました。

私たち鍼灸師も、常にそうありたいと思います。

JISRAM東京研修 その1

先日、山形へ行った次の日の9月18日は、東京での研修でした。

この日はライフワークである不妊や生殖医療についてなので、非常に楽しみにしていました。

会場は、渋谷のヒカリエ。
11階の展望台から見る、富士山。

第一講座は、不妊症とは一見関係ないと思われる、リウマチの話で、大阪の中島先生の講義でした。

一昔前は、進行性で骨変形が不可避であったリウマチでしたが、近年、MTX(抗がん剤・メトトレキサート)、生物学的製剤などの出現により、しっかりした医療を受けていれば、生活の質を高く保っていられる例が多い、という事でした。

ただし、こうした高価な薬が効くにも、もともとの体の状態も良くしておくことが必要であり、鍼灸は『薬が効く状態にすることができる』という事でした。

これは体外受精などでの排卵誘発にも言えることだと思います。
高価な注射などで排卵誘発するにも、体の基礎的な状態を良い状態にしてくことで、質の良い卵が採卵できる、という事だと思いました。

 

卵の質の改善(カナケンセミナー覚え書き) その2

体の状態を改善し、また栄養の状態を良くして、次はその栄養や改善したホルモンの状態を成長していく卵子にどうリレーするか、の話になります。

原子卵胞から成長していった卵子は、排卵前3ヶ月より胞状卵胞となります。このあたりでは、ホルモンでは排卵するためのLHホルモンの刺激により成長し、受精した後に卵割~成長へ必要な栄養をためていきます。

卵巣にはたくさんの細かい血管があり、LHサージの時にその刺激を血液で伝え、またそれ以前1年くらい前からすこしずつ栄養を卵子は蓄えていきます。

特定のツボへ特定の刺激を加えると、交感神経の抑制を得られ、卵巣の血流が改善することは、いくつか前のブログ投稿で書いた通りです。

この、卵巣などの特定の臓器の血流を改善する(血流を増加させる)ことは、鍼灸が得意なところです。

※以降、カラーアトラス 不妊診療のための卵子学 より

上は排卵直前の成熟卵胞ですが、卵胞壁から卵子顆粒膜細胞へ血管が出来ています。ここまで運んできた栄養やホルモンは、さらに微小な循環で卵子に供給されます。

顆粒膜細胞の最も内側(卵子側)にある放射冠細胞の先はTZPと呼ばれる先端が卵子の透明体に入り込んでいます。

 

TZPと卵子表面は、GapJunction(ギャップジャンクション)と呼ばれる一種の突起でつながれていて、ここから栄養やホルモンが卵子に入り込んでいきます。

一節には卵子内のミトコンドリアはこの近辺まで近づき、糖質などの栄養を確保するというお話でした。

※日本IVF学会前理事長 森本義晴先生から直接お聞きしたお話しです。

森本先生はIVFなんば、IVF大阪、HORACグランフロント大阪クリニックの3院を合わせると世界最大の生殖医療専門クリニックとなるIVFジャパンの理事長をされていて、ミトコンドリア自己移植による生殖医療の研究をされていますが、鍼灸の可能性には大変な期待を持たれています。

下の写真は、2年前に開催された第64回全日本鍼灸学会(郡山開催)の懇親会の時のものですが、鍼灸の学会に来ていただいて不妊症と鍼灸についてご講演いただいた事は大変良い思い出です。

第64回全日本鍼灸学会で森本義晴先生と

卵の質の改善(カナケンセミナー覚え書き) その1

8月27日に依頼されている、カナケンセミナーの講義の覚え書きを少々・・・

今回は8月6日に行った基礎の内容ではなく、体外受精などを行う患者さんのための、応用編・卵の質の改善についてが主な内容です。

キーワードは、
ズバリ、、、、こだわりの卵!

食べる卵の話ですが、妊活に向いた良い卵の質を目指す話に良く通じるものです。

スーパーで売っている、特売の客引き用の目玉となる安売りの卵は、下記の特徴があります。

  1. 明かりをつけたり消したりして人為的に昼夜数を多くして排卵数を増した卵
  2. エサは適当に安いもの。卵黄の黄身が鮮やかな黄色になる着色剤入り(見た目は黄身が黄色鮮やかで美味しそう)
  3. 狭いゲージで全く運動せず、日光にも当たらない
  4. 病気にならぬよう、抗生物質漬け

簡単には、これを逆にしてあげれば『こだわりの卵』になるわけです。

すなわち・・・下記のようにすれば良いのです。

  1. 十分な睡眠時間、良質な睡眠により、間脳(視床)~脳下垂体~卵巣の円滑なホルモンの働きをつくる
  2. バランスの良い食事、適度な自然食志向を目指し、トランス脂肪酸食・ジャンクフードを食べない
  3. 適度な運動を行い日光に当たる
  4. 適度な免疫により、病気になりにくい・風邪などひきにくい体質にする

1、4などは、鍼灸がとても良い働きがあります。

2、3などは進んでご夫妻で励んでいただけると鍼灸も効果が表れやすいです。

続いて、良い栄養や改善したホルモンの状態をどう卵巣や卵にリレーするかは、次の投稿にて!

福島県鍼灸師会 鍼灸女子委員会(女子会)研修

昨日、8月6日は午後2時より、わが鍼灸師会の女子会の研修会で3時間ほど講義してきました。

新しい生命を授かるお手伝い。
鍼灸による不妊治療、妊活治療のお話でした。

女子会と言えど、今回は男性鍼灸師・会員の参加希望も多く、男女共学となりました。

不妊症とは?との疫学から基礎知識、診察の進め方、患者さんへの説明の仕方・・・

簡単ですが、基本となる刺鍼術2つを紹介させていただきました。

8月6日(日)鍼灸師会 鍼灸女子委員会主催研修会

来たる8月6日(日)は、わが鍼灸師会の女性会員で組織される『鍼灸女子委員会(通称:女子会)』の勉強会で、不妊症・妊活治療についてお話しさせていただきます。

JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関:旧不妊鍼灸ネットワーク)のように、すでに不妊治療を行っている先生ばかりが対象ではないので、基礎の基礎からの資料を作っています。

一昔前までは、10組に1組と言われていた子宝に恵まれないカップルも、今では6組に1組とか、悩むカップルは3組に1組存在する、とも言われています。

また原因が特定できない『原因不明不妊』が大変多く、これは半数を超えるとも言われています。
原因不明、とはいえ、例えば結婚の時の夫婦の年齢などが深く絡んでくるようです。

資料を作りながら、自分も基礎から勉強しています。