カテゴリー別アーカイブ: 治療日記

星状神経節レーザー スーパーライザー

当院では鍼灸治療の他に、不妊症特に体外受精における卵子老化に対する補助治療法としてレーザー治療を行っています。

写真では、星状神経節ではなく少し上部の上頸神経節を狙っています

 

写真は首の前にある交感神経節の一つである星状神経節へ低反応レーザーであるスーパーライザーを照射しているところです。

照射しているところは赤く一見衝撃的ですが、多少温かく感じる程度で、決して熱くはありません。

星状神経へレーザーを照射することにより、血管を収縮させている交感神経の緊張を緩め、手足の血行や脳内の血流量を改善する効果があります。

この治療法により、卵巣の働きをアップさせ、質の良い卵作りを目指します。

また星状神経だけではなく、腹部の特定の照射点からレーザーを照射することにより、さらに質の良い卵作りを目指しています。

これら星状神経節レーザー照射と腹部レーザー照射は卵の質の改善だけではなく、子宮への血行を改善し、子宮内膜を厚くしたり胚移植時の着床率を高めます。もちろん自然妊娠にも効果が高いです。

上記は無治療安静時、鍼灸治療後、温熱療法後、SGL後(当院と同じスーパーライザー照射後)の脳の血流状態をキセノンCTで断層撮影したものです。

いかにレーザーの効果が優れているかお分かりになると思います。

このレーザー治療法は、当院では不妊症のほか、突発性難聴や老人性難聴、耳鳴り、花粉症やアレルギー性鼻炎などの耳鼻科疾患にも応用しています。

今泉先生の忘れ物

毎週火曜日午後に当院で研究に通っている、郡山市 はりきゅう今泉治療院の今泉先生の忘れ物。

パラパラとめくっていると、付箋が貼ってあら所を見つけました。

子宮内膜の周期ごとの変化を解説しているところ。

今泉先生の当院の研究も今年いっぱいとなりました。
毎回、不妊治療の疑問などをたっぷり持参して研究に来ます。
もう教えることもなくなってきました。

咳止めのツボ 天突(てんとつ)の思い出

当院受付の壁にセイリンと言う鍼のメーカーさんからいただいたカレンダーがかけてあります。

毎月、季節ごとに多くなる症状に用いる代表的なツボの解説を毎月けいさいしていて、とても良いカレンダーです。

残り1枚となった最後の12月は、首の前、喉元にある天突と言うツボ。

喘息や咳などに良く使うツボですが、通常は鍼を打つ場所です。

震災前だからもう五年以上前になります。心臓にペースメーカーを入れていた80歳を超えたおばあちゃんの往診をしていた時のことです。

ある日、天突を指で指し、ここに灸をして欲しい、と言うのです。その日は乾いた咳が続き、天突の灸で治して欲しかったのでしょう。

良くツボを知っているな、と思う反面、普通は咳止めに鍼を打つ場所。『灸じゃなくて鍼を打つ場所なんだけど』と言うと、頑なに灸をして欲しいと言うのです。

理由を聞くと、私の父が存命して診療していた頃、良くこの場所に咳止めで灸をしていたそうです。

実際に使ってみると鍼よりも灸の方が良く効きます。ただし灸だから煙が多少出るので、術中は注意が必要です。

時折、先代の治療を受けていた患者さんの治療を行う時がありますが、当時の話を聞かせて頂くのは大変貴重な事です。

自宅グルメ 円盤餃子

某日、

娘がダンナを連れて泊まりに来てくれました(*^_^*)

そいじゃ夕食に餃子なんか焼こうということに。

せっかくなんで、円盤餃子!

で、娘のダンナはよく食べる奴で(^_^;) もー、気持ち良い食べっぷり!

我が家の長男も餃子が好きで、また娘も好きなもんだから1枚では足りず。

2枚目は焼き過ぎましたー!

やはりプロみたいに同じものを安定的には焼けません(^_^;)

風邪の初期治療、予防に大椎(だいつい)の灸

12月に入り、風邪の症状を訴える方が多くなりました。

鼻炎の症状、鼻風邪からのどの痛み、、寒気から始まり、だんだんと熱っぽくなり、やがて寝込む、というような流れが風邪の悪化の王道?パターンです。

首の下、背中の境目に大椎(だいつい)というツボがあります。
ここにゴマ粒ほどのお灸を5回くらい据えると寒気がなくなり、詰まっていた鼻もすっかり通り、風邪の初期症状には良い効果があります。

大椎の場所になります。もうちょい下だったかな?

ツボ:大椎の場所!

本日12月14日には、下記の患者様へお灸をおすすめとオネダリ(;^ω^)でお灸をしました。

1)昨日に胚盤胞移植をした方に予防的にお灸をしました。この方は1子目、2子目、と当院で体外受精の時から鍼灸を行い、いよいよ3子目を目指しての胚移植となりました。

2)妊娠10週となった、2子目希望で来院されていた方へ、同じく風邪予防で大椎の灸。

3)先代からすでに50年以上来院されている当院のヌシ様から、いつものお灸!という事で多めにオネダリされました。。。
ハイ、たくさんヤキ入れました!(;^ω^)

人間の体温の70%は、後頚部、項背中から喪失する、と言われています。まさに大椎付近の皮膚から体温が逃げていくわけです。このあたりの保温は風邪ひきの予防につながります。

また、味噌+大量の刻みネギ+おろし生姜をまぜた我が家特製のネギ味噌をお茶代わりに飲めばばっちりです。

我が家特製ネギ味噌 見た目悪いですが(;^ω^)

長男の嫁さんの実家で、黒大豆で作ってくれた黒味噌に、カツオのダシと大量の刻みネギを投入! 生姜も多めに入れて作り置きしています。
ご飯に載せても美味しいですよ!

 

12月になり

いつも拙文にお付き合いくださいましてありがとうございます。

今年も引き算で数える季節となりました。
忘年会のお誘いあり、師会の恒例の冬季講習会も懇親会付き。
講師はわが師会の益子勝良先生(郡山市・鍼灸サロンLibela)、会津医療センター漢方医学講座准教授の鈴木朋子先生、福島・上松川診療所所長の春日良之先生。

さらに、毎年年末に行っている素人蕎麦打会。
これが終わると、もう一年もカウントダウンです。

今年もいろいろありました。
地方の学会ですが、実行委員長を仰せつかったり、講演は福岡と盛岡と依頼されました。ありがたいですね。
また私事では、娘が嫁ぎ、昨日は息子が入籍し(挙式は年が明けて1月)、大きな慶事もありました。

冬になってからは、来院される患者さんも変わってきました。
やはり腰痛、特に足に痛みやしびれといった神経痛の症状を訴える腰部脊柱管狭窄症の方が特に多くなりました。
これは鍼灸が良く効きます。
また頸椎ヘルニアによる首肩の痛み、腕へのしびれや痛み、というのも多くなりました。
ともに寒くなると症状が出やすくなるのでしょう。

これからますます寒くなりますが、みなさまもぜひご自愛ください。

研究、研修風景

毎週火曜日に研究で来院していたお二人の先生との研究風景です。

もっぱら当院の不妊治療や一般の神経痛や腰痛などの治療を見学していただき、時間が空いた時に講義で使ったスライドを用いながら解説。

また、新しい治療法の開発を研究しております。

下の写真は、郡山からお越しになられている鍼灸サロンLiberaの益子先生、はりきゅう今泉治療院の今泉先生と子宮・卵巣の血行改善を目的とした新しい刺鍼法を試しているところです。

 

モデルは、はりきゅう今泉治療院(郡山)の今泉先生、術者は鍼灸サロン・Libela(郡山)の益子先生
モデルは、はりきゅう今泉治療院(郡山)の今泉先生、術者は鍼灸サロン・Libela(郡山)の益子先生
正しい位置に刺鍼できているかどうかエコーで確認しますが・・・
正しい位置に刺鍼できているかどうかエコーで確認しますが・・・

刺鍼した鍼が正しい位置に刺入できたかエコーで確認していますが・・・もともとさかごの確認用のプローブですから、よく見えず(汗)
なぜか患者さん飛び入りで楽しく?研究しておりました。

別な日の風景です。
週に2回ほど当院に勉強しに来ている訪問鍼灸・鍼龍の関根先生に、陰部神経刺鍼法を練習していただいています。
この刺鍼法は当院での不妊治療の要になっています。

女性では卵巣機能の改善があり、卵質の改善やレーザーと組み合わせると子宮内膜の改善が得られます。
また男性では男性不妊に効果があり、特に精子の運動率の改善が得られます。

11月5日、6日には茨木県つくば市で、日本では27年ぶりに開催された国際学会(世界鍼灸学会連合会学術大会)に当院から参加したスタッフです。

この学会では、オーストラリアのウエスタンシドニー大学のキャロライン・スミス教授による、体外受精での鍼灸の効果を大規模なRCT(ランダム化比較試験)を用いて得られた中間報告がありました。

研究は、胚移植前後に行った1~2回での鍼治療で妊娠率に変化があるかどうか?というものです。
報告では、胚移植を行った患者さんに対して特に心理面でのプラスの効果が見られた、というものでした。

胚移植前後だけに行う鍼治療というのは、日本国内で一般に行われている『一回ごとの治療を積み重ねた効果』ものではありません。中長期的に鍼灸を行った研究の成果が今後発表されることを期待します。

過去5年間の不妊治療の成績

3月20日に京都で開催される不妊鍼灸ネットワーク公開講座の資料として、過去5年間に、妊娠を新患として来院された391名の女性方のデータをまとめてみました。

現在治療継続中、また5回以内で通院の中断をされた46名と、5回以内で妊娠された方は当院の鍼灸治療の効果を論ずるデータにはならないものとして、除外しました。

非妊娠は、妊娠がされないまま鍼灸をあきらめた方で、通院が一か月以上ない方で、その後の経過は不明です。

年齢やそれまで受けていた治療、治療回数の分類まで至っておりませんが総妊娠率は62%となりました。

そのうち、専門医による診察、検査を行ってなかった方や、タイミング指導(服薬あり、なし)や検査中から当院で鍼灸治療を行った方のデータは下記となりました。

配偶者間人工授精(AIH)、非配偶者間人工授精(AID)未満の方は153名いらっしゃって、それらの方の妊娠率を上に掲げました。

現在治療が進行している27名、また5回以内での治療中止(脱落)30名、5回以内での妊娠2名の合計32名を除外すると、総妊娠率は76%となりました。

ただし自然妊娠は65%で、残念ながら人工受精で妊娠された方は4%、体外授精まで行って妊娠された方は7%となります。

下記は初診時に人工受精をされていた方75名のグラフです。

除外は10名(5回以内で脱落9名、5回以内で妊娠1名)で、継続中は14名。

一方、総妊娠率は65%で、自然妊娠は31%、引き続き人工受での妊娠は20%、体外授精までステップアップしての妊娠は14%となりました。

数度の人工受精で妊娠されなかった場合、すぐまたに続けず、しばらくの期間鍼灸を行って自然妊娠した方がかった印象を裏付けるグラフとなりました。

下記は、初診時に体外授精を行っていた方の163名のグラフです。

さすがに除外の方は少なく、5回以内での治療中止(脱落)は母数(163名)と多かったものの7名となり、5%となりました。

治療継続中34名を抜いた治療が完結したグラフは、妊娠が61名で50%、妊娠しなった方が同じく61名で50%になります。

IVFグループは非常に難しい方が多かったにもかかわらず、妊娠された方の3分の1近くの19名、15%の方は自然妊娠されています。

これは驚くべきことですが、実は体外授精は卵管がない、精子がない、精子の運動が全くないなどの絶対的不妊にだけ行っているものではなく、原因不明不妊の多くに行っているという現状を表していると思います。

またこうした原因不明不妊の多くに、当院で行っている鍼灸治療の効果があったという事だと理解しています。

この5年間のカルテを整理し、データをまとめるにあたっては不妊鍼灸ネットワーク会員である、いわき市・はりきゅうはしもとの橋本修一先生に手伝っていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。

はりきゅう はしもと 橋本修一先生
〒972-8321 福島県いわき市常磐湯本町三函183-4
電話番号 0246-44-3246

 

いわき市から、不妊症鍼灸治療の研究に橋本先生

不妊症治療の研究の目的で、見学の先生が木曜午後診療に参加されています。

いわき市:常磐湯本町 さはこの湯向かい:はりきゅうはしもとの橋本修一先生です。

橋本先生は不妊鍼灸ネットワークの正会員で、私の鍼灸学校時代の大先輩です。

東京の名門・小池温灸院で修行された、人格も技術もすぐれた先生で、尊敬する鍼灸師の一人です。

昨年、東京で開催された不妊鍼灸ネットワークの研修会では、全会員を前に続発性不妊の症例発表をされました。
http://sanpei89.rakusaba.jp/?p=349

見学、とはいえ、当院の患者さんを前に私も橋本先生から学ぶことも多く、毎週木曜の午後を楽しみにしています。

来院されている患者様にはなにかとご負担をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

いわき市 はりきゅうはしもと院長の橋本修一先生:不妊鍼灸ネットワーク会員と。

いわき市 湯本 はりきゅう はしもと
http://www.89hashimoto.com/