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東北鍼灸学会盛岡大会に参加してきました

秋の連休。
9月14日・15日の連休、地元白河では二年に一回の提灯祭りが賑やかに開催されている中、毎年一回開催で48回を数える東北鍼灸学会盛岡大会に参加してきました。

秋の連休は、翌週に飛び石連休ですが、これも研修。
10月の連休は岐阜での学会と秋の学会シーズン突入となりました。当院は白河市内ナンバーワンの鍼灸院を自負しておりますから、めぼしい学会はすべて参加して患者さんへの質の高い治療を提供するために勉強するつもりです。

この日は早朝から盛岡に車で向かいました。
途中、県鍼灸師会の中沢会長(郡山市・一寸法師ハリ治療院)、前会長の安齋先生(二本松市油井・黄進閣鍼灸院)をお乗せして会場にはだいぶ早く着きました。

矢吹町の佐藤今一先生(あけぼの鍼灸院院長・県鍼灸師会副会長)も別に到着。

会場であるホテル東日本・結婚式場もあるなかなかのホテルです

会場は盛岡駅からほど近い、ホテル東日本でした。

早く着きすぎました(;^ω^)

学会理事会は午前11時から。
私は学会理事1年生なので遅刻してはまずいと早く出すぎて、1時間以上も早く着いてしまいました。

市内はお祭り中でした

早く着きすぎたので、市内観光をすることにしました。

市内ではあちこちで祭囃子が聞こえました。
前方から賑やかな行列が・・・

稚児行列かと思いきや、、、見事な山車が出てきました

華やかに飾りつけされた山車のお目見えでした。
祭りで賑やかな路地を入り、石川啄木の新婚旅行当初の家を見学しました。

学会理事会が始まりました

時間になり、ホテルに戻って学会理事会が始まります。
来年開催の第64回全日本鍼灸学会ふくしま大会のPRもさせていただきました。

理事会の様子

東北各県鍼灸師会の重鎮さんたちが集まる東北鍼灸学会理事会です。福島県からは、前述の中沢会長と私が出席しました。

一般口演中~

学会理事会の後は、開会式を行い、すぐに一般口演発表となりました。

福島県からは、いわき市の渡邊先生(宏和堂治療)がアトピー性皮膚炎の中医学的治療で発表されました。
内容がとても濃いので、発表時間が足りなかったようでした。

ほか五題の一般口演発表の後、実技供覧となります。
各県を代表する先生方の妙技の披露です。

実技供覧中~

実技供覧の後は、二本松市の高橋秀行先生(元福島県鍼灸師会会長・相談役)のナイトセミナーがありました。

その後1日目のプログラムが終わると、お楽しみ懇親会。
顔なじみの先生と、治療話に花が咲きます。

お仲間と!

写真では、左が私、中が秋田の相澤先生(すご~く有名な先生)、その右が青森県弘前市の白戸先生(弘前市・アキュア治療院)。一番右が、たまたま写ってしまった安齋先生(二本松市油井・黄進閣鍼灸院・元福島県鍼灸師会会長・現相談役)

弘前市のアキュア治療院・白戸先生は、専門は不妊症治療。
このあとの二次会と三次会で、山形県の五十嵐純知先生(山形市・麗明堂鍼灸院・不妊鍼灸ネットワーク会員)と大変勉強になるお話を聞かせていただきました。

ホテルの朝食会場から見える岩手山、、お見事!

翌朝、朝食会場からは雲海に浮かぶ岩手山を見ることができました。啄木の言う『ふるさとの山』、、、とてもきれいで雄大でした。

食べ過ぎ(;^ω^)

朝食はバイキング・・・ですが、毎度食べ過ぎ(;^ω^)

この後は、特別講演2題で、『命てんでんこ』と題した、東日本大震災に伴う大津波に遭い、大変な被害をこうむった大槌町での鍼灸師・赤崎先生の貴重なお話と、地域包括ケアで日本鍼灸師会副会長の大口先生のお話を拝聴しました。

青森講演の旅

縁あって8月31日に青森県鍼灸マッサージ師会の研修会(弘前市)で講義をさせていただきました。

青森県はバイクで年に数回は毎年行くところで、風光明媚で食べ物もおいしいし、とても好きなところです。

遊びではないので、今回は新幹線で。前日より弘前入りとなりました。
八戸より北に電車で行くのは初めてで、電車の旅も満喫してきました。

青森新幹線はやぶさの車内掲示板

電車の旅、とはいえ、盛岡より先はトンネルばかり。

車内誌のトランヴェールの特集は、明治の開国そうそうに日本国内を歩いたイギリスの女性紀行家イザベラ・バードの特集でした。

福島県内では、大内宿付近から西会津あたりまで歩かれた模様が『日本奥地紀行(Unbeaten Traks in Japan)』に書かれています。

読みふけっていたらあっという間に新青森へ。

新青森から弘前までは特急つがる10号

新青森駅からは特急つがる10号で弘前へ。

特急つがるの車内 とってもきれい(^^)

特急なんですが、、、、スピードは徐行みたいなゆっくりした速度のつがるです。

もう日没後で暗いので車窓からは何も見えず。
明るかったら津軽の街並みや岩木山が見えたんではないかと。

弘前についてからは、 笹川会長、藤田先生、石井先生ご夫妻に歓迎会を開いていただきました。

朝の弘前駅前 ホテルからの眺め

一夜明けた弘前の駅前。
想像していたより大きな街ですし、とても清潔できれいな街並みです。

まず講義が2時間15分 長~いです

講義が始まりました。

座学が2時間15分! 用意スライドは予備を含めて130枚でしたが、実際にはゆっくり解説しながらお話しできたので、100枚ちょっとというところでした。

月経回数が多くなれば多くなるほど罹患しやすい子宮内膜症の発症率 妊娠回数が少ないほど、また初潮からの期間が長いほど罹患しやすくなります。(堤治著:生殖医療のすべて より)

原因のはっきりした不妊症はたいへん少なく、そんな中でもやはり、妊娠せずに経験する月経の回数の多さが原因となってくる子宮内膜症体質が多いように感じます。

また男性の女性化と言いますか、性交渉の回数の少なさ、性欲の少なさも非常に大きな根本的な原因と思います。

午後は実技の講義 これまた2時間15分 人生初の5時間弱の講義でした(;^ω^)

午後は当院で行っている治療法の披露です。

露出が多くなるので女性モデルを使うには気の毒すぎで、男性にモデルになっていただきました。

聴講されたみな様へ、縁起物の『原坊(はらぼう)の朝顔の種』をお配りしました。

受講されたみなさんに、当院で患者様にお配りしている『原坊の朝顔』の種を差し上げました。40人分用意しましたが、すべて配り切りました。

当院に初めてこの種を下さった方も、もう二人目を身ごもって11週を越えました。幸福の種として、今後もあちこちで配布いたします。

帰りは青森県鍼灸師会の三戸先生の車で、橋本先生、竹田先生とともに新青森駅へ

帰りは弘前から新青森まで、青森県鍼灸師会の三戸先生が車で送ってくださいました。同乗の橋本先生、竹田先生ともども楽しいひと時でした。

車窓からは岩木山がその雄大な姿を見せてくれました。

新青森駅から、また青森新幹線で。

帰りは新青森からまた新幹線を乗り継ぎます。
まだ開業して間もない駅はきれいでした。

仙台駅で1個だけ売れ残っていたハイテク・牛タン弁当を購入

仙台駅で乗り換えの際に、一個だけ売れ残っていた牛タン弁当をゲット。これが消石灰の化学反応で暖かくなるというハイテク弁当なんです(^^)

新白河に向かう新幹線の車内で、シートのはるか向こうで湯気が上がります。おなじもの食べているんだなぁ、、と!へんな感動を覚えました。

 

青森県で講演してきます

ご縁があり、8月31日(日)は一般社団法人青森県鍼灸マッサージ師会で、不妊症治療について講演させていただくことになりました。

8月31日は、
会場は青森県弘前市。
講演時間はなんと!実技込で4時間30分!(;^ω^)
ネタと体力が持つのでしょ~か!?

前日から弘前入りしますので、8月30日(土)の診療は朝8時~午後2時までの通し診療とさせていただきます。

このほか、今年後半の研修や講義予定をちょびっと書かせていただきます。

9月14(土)15日(日)は
盛岡で開催される第48回東北鍼灸学会へ参加してきます。
勉強の傍ら、岩手のおいしいものをたくさん味わって来たいと思います。

9月21日(日)は、不妊鍼灸ネットワーク(http://www.kodakara.org/)の26年度第二回研修会に参加してきます。

今回は講師の先生がすごいです。

1)日本の生殖医療の礎を築いた医学者を代表される、久保春海先生(NPO法人日本不妊予防協会理事長・東邦大学名誉教授)から、『不妊予防』の講義。

2)鍵谷方子先生(人間総合科学大学 人間科学部 講師)から、『子宮・卵巣の神経性調節について』の講義を。

3)鈴木雅雄先生(福島医大会津医療センター准教授)から、『臨床研究について』の講義を、、、。

以上の3つの講義に加えて、ランチ時に長野県飯田市で開業するくま鍼灸院の熊谷賢一先生と、仙台で開業するキュアーズ長町の小松範明先生の症例発表を聴かせていただきます。

9月28日(日)は、
中休みで、クラブFJの蓼科ミーティング。
雨が降らないことを祈るばかりですが、、、。

10月12日(日)は、
岐阜市で開催される第10回日本鍼灸師会大会での不妊セッションで座長をやらせていただくことになりました。

講師は不妊鍼灸ネットワーク会長の中村一徳先生。

別のセッションでは、わが福島県鍼灸師会会長の中沢良平先生(郡山市・一寸法師ハリ治療院)が講師をつとめられます。

11月8日(土)は、
福島医大会津医療センター漢方医学講座教授の三潴先生のご招待で、会津漢方研究会に参加してきます。

鍼灸師会の中沢会長(郡山市・一寸法師ハリ治療院)、副会長の佐藤今一先生(矢吹町・あけぼの鍼灸院)などの県内有名鍼灸院の先生方もご招待されているそうで、仲良く参加してきます。

11月9日(日)は、
福島市で開催される全日本鍼灸学会A講座で、不妊症治療の講座を持たせていただくことになりました。
毎回学生さんが多い講座ですので、学生さん向けの内容も組み立てたいと思っています。

12月7日(日)は、
郡山市で全日本鍼灸学会東北支部のA講座。

12月14日(日)は、福島県鍼灸師会の冬季学術講習会となりますが、これまた縁あって別件ではありますが、先約の大阪府鍼灸師会様のご依頼で、3時間の不妊治療の講義をさせていただくことになりました。

この分で行くと、今年もあっという間に終わりそうな勢いです。

残暑お見舞い申し上げます

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

盆に帰省された方は、混雑する電車や渋滞する高速道路に翻弄され、大変お疲れ様です。

海に山に遊びに行かれた方も、台風11号にもてあそばれて、残念な夏休みだったと思います。

まだ残暑は続くと思われますので、ぜひご自愛ください。

 

裏磐梯観光4ルート走破

来年の64回全日本鍼灸学会ふくしま大会の観光情報を収集するため、久しぶりにバイクで走り回ってきました。

出発は朝5時。
セブンイレブンで相棒と待ち合わせしました。
もうだいぶ朝が遅くなってきました。

今日はZZ-R1100で出撃

ゴールドラインから磐梯山のふもとを登り、レークラインを抜けてスカイラインへ突入。朝の冷気が涼しいです。

スカイライン入り口からすぐの国見台という展望台にて磐梯山を望みます。

作家の井上靖が、見事な夕陽を見て『磐梯の落日』と命名したとか。

ほどなく浄土平へ着いて一休み。

下ると荒涼とした山岳風景になります。

福島に出て、果物屋さんに立ち寄ります。

ここがまたなかなかいい味出している果物屋さんでして・・・

キビタン発見!
国体の時のものだから、だいぶ古いですね。

桃はデリケートだから、触っちゃだめよ!と。

わざわざ一個、味見に出してくれたので、相棒ともども1箱ずつ購入しました。

いったん米沢に出てスカイバレーで檜原湖へ戻り、喜多方でラーメン。

超有名店の坂内食堂さんは大行列。
その隣の松食堂さんは、行列もないけど店内は満席。
松食堂さんは地元の方に愛される旨い店で、その店でチャーシュー麺大盛り900円なり。

あ~旨かった!

もうちょっと涼しくなったらまた行こうと思います(^^)

観光情報は、ふくしま大会Facebookページに掲載しました。
https://www.facebook.com/64fukushima/

 

 

 

 

福島県鍼灸師会夏季学術講習会・第8回企画調整委員会

7月27日は、わが鍼灸師会の夏季学術講習会でした。

私が副会長・学術部長をつとめている鍼灸師会では春・夏・冬と3回の定期講習会があり、ほか青年委員会講習会が年に1~2回、ボランティア活動兼研修が年に3回くらい、ほか国内学会が1回、地方学会が1回、、、、
ついでに言うと、鍼灸師会理事会が年に4回くらい開催し、、。

ほかに当院で所属している全日本鍼灸学会では、国内学会が1回、地方研修会が4~5回。

ほか、副会長をつとめている不妊鍼灸ネットワークでは年に3回の定期講習会・・・

ちなみに、上記の研修や会議はだいたい真面目に全部出席参加してます。

と、、、、年にならすと月に2回くらいは日曜日に研修を行っています。実際は、冬などは講習を行わない月もあるので、、だいたい毎月3回くらいは日曜に研修や会議をしていることになります。

最近バイクに乗っていないなぁ、、と感じていたら、なるほどただ単に研修で日曜がなかっただけなのでした。

この日は、東京で木場公園クリニックの吉田院長の不妊に関する最新治療の講演がジネコ主催で開催されていて、招待状までいただいていたのですが、地元の鍼灸師会研修と重なり、しかもこのあと大切な会議もあるので残念ながら参加できず。

ということで、参加した地元師会の研修会の様子をお伝えいたします。

中沢会長の挨拶

中沢会長(郡山市・一寸法師ハリ治療院院長)の開催あいさつの後、研修が始まりました。

講演1は、福島医大会津医療センター総合内科・循環器内科の宗像先生のお話し。

臨床推論の講演で、総合診療を行う鍼灸師にとっては、とても大切なお話でした。

会津医療センター 総合内科・循環器内科の宗像先生

患者さんのお話を問診でよく伺い、その疾患を特定する過程での診断仮説では、
・直感的診断法
・仮説演繹法(かせつえんえきほう)
・徹底検討法
この3つを組み合わせて診断仮説を組み立てて行きます。

臨床歴が長く、多くの患者さんを診ると、直感的に患者さんを診断してしまうことが多くなりがちですが、陥りやすいワナを身をもって痛感しました。
おそるべしはヒューリスティック・バイアスなり、、、。

会場の様子

参加されたのは、鍼灸師のほか、鍼灸学校学生や医大生、研修医の方の参加もありました。
鍼灸師会主催の研修とはいえ、医大生や研修医も参加されるのは、質の高い内容のためでしょう。

講演後、宗像先生に質問する柏原先生(写真左・いわき市・しゅう鍼灸院)、右は福島医大4年生の医学生

今後、総合診療を勉強する上で、良い教科書はないでしょうか?と質問するいわき市のしゅう鍼灸院院長の柏原先生。
また女性の医大生もとても勉強熱心でした。

会津医療センター漢方医学講座准教授・鈴木雅雄先生

講演2は、福島医大会津医療センター准教授の鈴木雅雄先生のお話で、医学研究の基礎となるPICO、PECOについてでした。

良い臨床家は良い研究者なり という言葉があります。
日常の臨床の質を高めるために研究し、なおその臨床から研究のヒントが生まれるというものです。
・記述研究
・横断研究
・コホート研究
・ケースコントロール研究
・RCT
以上の研究についてお話しいただきました。

濃い内容の研修の後は、テーブルをセッティングしなおして来年開催の全日本鍼灸学会ふくしま大会の第8回企画調整委員会を開催しました。

福島医大・会津医療センター

会場は、同じく会津医療センターですが、この日は朝に雨だったようでたいへん涼しい一日でした。

三潴(三潴)教授を囲んでの企画調整委員会

殿(三潴教授・ふくしま大会学会頭)を囲んでの委員会では、参加者の安全を確保するための危機管理マニュアルの策定や、ふくしま大会ならではのこだわりのプログラムを企画しました。

こだわりのプログラム案!

私もセッションを1つ提案しまして、無事に開催について委員会の審議を通過しました(^^)
シンポジウムの枠を確保しましたので、あとは役者さんであるシンポジストの選定です。
なにしろ国内はもとより、アメリカ、ドイツ、中国、イギリスなど世界各国から参加のある全日本鍼灸学会学術大会ですから、世界に通用する役者さんを選びます!

こんな学会の準備運営に携われるのは、大変な光栄です。

来年開催の第64回(公社)全日本鍼灸学会学術大会ふくしま大会ホームページ → http://taikai.jsam.jp
Facebook  → https://www.facebook.com/64fukushima/

Facebookをやられている方は、ぜひ、いいね!をお願いいたします。

 

 

全日本鍼灸学会東北支部学術集会

(ブログの旧記事はhttp://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgiにあります)

7月の天気の良いある日曜日、と~ってもバイク日和でしたが早朝出発で盛岡の全日本鍼灸学会の学術集会に参加してきました。

朝は6時台の電車で出発。
盛岡着は9時。
郡山駅からは、わが福島県鍼灸師会の中沢会長(郡山市・一寸法師ハリ治療院院長)とご一緒です。

おっと、、私も県の鍼灸師会では一応、副会長です。
(副会長は2名いて、筆頭副会長は矢吹町のあけぼの鍼灸院の佐藤先生です。私は補欠ってとこですな)

会場である盛岡医療専門学校

会場は、鍼灸科のある盛岡医療福祉専門学校です。
駅からほど近く、きれいな校舎です。

この日はここ最近脚光を浴びるYNSA(山元式新頭鍼療法)の講義でした。
友人でもある東京渋谷で開業しているアキュラ鍼灸院の徐先生もこの治療法で良い成績を出していて、大変興味がありました。

YNSA(山元式新頭鍼療法)基礎講座

難治性不妊では、特に低反応卵巣(Low-Responder)や早発閉経、卵巣機能不全などに特に応用ができそうで、今後は当院でも取り入れて研究したいと思います。

第二回 全日本鍼灸学会ふくしま大会実行委員会にて。 中央・立っている方・三潴会頭(福島医大会津医療センター漢方医学講座教授)の挨拶。 左は中沢実行委員長(県鍼灸師会会長・一寸法師ハリ治療院院長)

午後までたっぷりの研修が終わって、次は夕方遅くまで来年の第64回全日本鍼灸学会ふくしま大会の実行委員会を開催しました。

写真で立っている方は、日本漢方界の重鎮であり、福島医大会津医療センター漢方医学講座で教授を勤められる三潴忠道先生です。この日は岩手県医師会館で講演を終え、急遽実行委員会へあいさつのため駆けつけてくださいました。

左隣は、学会実行委員長の中沢先生、その左隣は、明治国際医療大学教授の福田先生で、来年の学会では副会頭をされます。

福田先生は日帰りで京都~盛岡ですから、本当に大変だと思います。

 

子宮内膜症と不妊、とくに着床阻害について(不妊鍼灸ネットワークでの講義内容)

名古屋での私の講義の持ち時間は30分。
テーマは『子宮内膜症で』と、明生鍼灸院の木津先生からお題を指名されたので、今回は着床を阻害する要因としての子宮内膜症に絞ってみました。

三瓶が口を開くと、あぁまた子宮内膜症か、、、と、参加者によっては5回も6回も聞かされていると思います。

それでも、原因不明不妊が難治性不妊の大部分を占める昨今の情勢の中、子宮内膜症を知れば知るほど、妊孕性を向上させるという曖昧な鍼灸の効果の一つに、この子宮内膜症がもたらす月経痛の改善効果があると思うのです。

着床とは、子宮の内膜に受精卵が接触した時から始まる一連の生理的生物的な反応ですが、その後の妊娠継続も含めて実に不思議で精巧なものです。

本来、授精した卵は母体にとっては異物であるはずです。
夫側由来の遺伝子と何かしらのエッセンスがあり、普通ならば母体が排除にかかります。

たとえば人体に無害なスギの花粉が鼻粘膜に接触すれば、花粉症の方は鼻炎を起こして花粉を排除しようとします。

話がそれましたが、妊娠や特に着床を阻害する子宮内膜症の話に戻ります。

子宮内膜症と不妊症・全体像
子宮内膜症と不妊症・全体像

子宮内膜症の女性不妊に及ぼす影響は実に様々です。
子宮内膜症に罹患すると、通常よりも腹水が多くなり、腹水中の免疫が亢進します。
この免疫が亢進した腹水がもたらす影響の一つとして、卵子のピックアップが悪くなり、また卵管内を泳ぐ精子の運動が阻害されるそうです。(参考文献1)

子宮内膜症の不妊要因3つ

また子宮内膜症は、進んだものになると卵巣でチョコレート嚢腫ができ、卵管内で繰り返し発症すると卵管が閉塞することが知られています。

今回のテーマは、子宮内膜症患者の腹腔内環境が不妊・特に着床にどういった影響があるか、についてでした。

 

子宮内膜書と着床障害

受精卵が子宮の内膜に接触しただけでは着床は始まらず、インテグリン、トロフィニンといったサイトカイン類の作用があって着床が開始されます。

その後、受精卵からはさまざまな信号や物質の移動が子宮内膜に向けて行われるそうです。

なお、着床の初期の接着を強固にするものとしては、精漿中に存在するケモカイン類が挙げられるそうです。
精漿中のケモカインが子宮の内膜に局所的な炎症を起こし、着床の準備状態が作られる可能性があるそうです(参考文献1)

 

ウサギを使ったHahnの実験(1)

子宮内膜症のウサギを作り、人工授精すると、通常の妊娠ウサギよりも大幅に胎児が少なかった、という実験。
アメリカの産婦人科雑誌に発表されました。

子宮内膜症ウサギの腹水を正常ウサギに腹腔内投与した実験

また子宮内膜症のウサギの腹水を、正常なウサギの腹腔内に投与して人工授精をしたところ、同様に平均胎児数より大きく減少した、そうです。

illeraの2000年に発表された実験

子宮内膜症患者(人間)の腹水を100倍に薄め、妊娠したマウスの腹腔内に投与したところ、胎児が大きく減少した。
(参考文献からは、妊娠前に投与とは書かれていませんでした)

以上はすべて子宮内膜症の腹水に、着床や妊娠を阻害する原因があることを示しています。

 

Edwardsの子宮内膜の実験 Lanset誌 1991年

一方、腹水ではなく『規則正しい周期で(妊娠せずに)月経が起こる子宮の内膜』に、着床や妊娠を阻害する要因があることを調べた実験もあります。

Edwardの仮説と、堤治先生の子宮内膜症の罹患率の説

Edwardsは、周期的に機能している子宮内膜には、着床や妊娠を阻害する因子が蓄積するのではないか?と仮説を立てました。

周期的に(妊娠せずに)月経がある子宮で、子宮内膜症が起こりやすい、とは、山王病院院長で元東大産婦人科教授の堤先生も言われております(文献3)

一方、子宮内膜症の主な症状は不妊のほかには強い月経痛があります。

鍼灸はその月経痛には大変良い効果があり、2~3周期の間、週に1~2回の治療を行うと服薬の必要がなくなったり、生活の質が大変向上します。

当院の考える、『妊孕性の向上

月経痛は子宮の収縮によるもののほか、骨盤内での炎症性病変が起こしているものだとすれば、これが改善するのはそういった炎症が少なくなることであり、すなわち着床・妊娠をを阻害する炎症性のサイトカインが少なくなるのではないかと当院では考えます。

子宮内膜症にはさまざまな重症度があり、アメリカの不妊学会ではそのステージを4つに分類しています。

重症度が高いほど、着床・妊娠を阻害するサイトカインが働くというのではなく、比較的軽症のⅠ期、Ⅱ期のものが、そういった生理活性が強いという報告もあります。(文献4)

月経痛があるかたは、その改善も妊娠しやすい体にするために大切なものとなります。

 

 

<参考文献>

後日掲げます

 

 

2014不妊鍼灸ネットワーク研修会 in 名古屋

(ブログの旧記事はhttp://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgiにあります)

6月に名古屋の明生鍼灸院で不妊鍼灸ネットワークの研修会を開催し、参加してきました。

私は、来年5月に郡山で開催される第64回全日本鍼灸学会の実行委員でもあり事務局長でもあるので、大会の企画について多くの先生のご意見を賜るべく、前泊での参加となりました。

前夜は不妊鍼灸ネットワーク唯一の北東北の会員で、岩手県盛岡市でラプレ鍼灸院を開業される石川良子先生の誕生日で、サプライズお誕生会となりました。

石川先生は大変に研究熱心で誠実な先生です。

不妊鍼灸ネットワークを設立される前にも、遠く岩手から私の不妊治療の講義を何度も受けに来てくれていました。

そのような研究熱心さから、不妊鍼灸ネットワークへお誘いし、入会していただきました。

また難しい症例などでは私のアドバイスを素直に聞いてくれて、難しい不妊症ばかり扱いながらも、何組ものカップルに子を授かるお手伝いをされました。

しかもこの春に、ご長男が医学部に合格されたんだとか。

親子で同じ道を歩まれることは、素晴らしいですね。

翌日は朝から夕方まで、びっしりと研修三昧。

研修の内容は、不妊鍼灸ネットワークの研修報告で私が書かせていただきました。ぜひご一読ください。

リンク → 不妊鍼灸ネットワーク 研修報告(名古屋)

講演1は、中村会長の不妊鍼灸ネットワークの設立の意義と、患者優先の治療院のあり方、について。

講演2は、私から、不妊要因からみた子宮内膜症を、文献的考察したものを話させていただきました。

お話の内容については、次のブログで書かせていただきます。

講演2は、アキュラ鍼灸院の徐 大兼院長から、患者さんの満足度を高める治療院のあり方、について。

昼食をはさみ、午後からは明生鍼灸院での治療内容のお話になります。

講演4は、明生鍼灸院副院長の木津先生。

明生鍼灸院での不妊症の研究は国内では文句なくトップであり、毎年の全日本鍼灸学会での発表はおなじみです。

難治性不妊で、特に体外受精などのARTで採卵の成績が良くない、採卵し授精させても卵子のグレードが良くない、などといった症例に有効な陰部神経刺鍼法の解説や効果などを客観的なデータをもってお話しいただきました。

データが揃っていて、刺鍼法をマスターすれば誰でも追試できるこの方法を実技での研修でも取り入れています。

当院でもひとつ前のブログの記事で書いた44歳で出産された方について、採卵前はずっとこの手法で治療を行っていました。

不妊鍼灸ネットワークの会員であれば、この方法はだれでも行うことができます。

また妊娠初期の鍼灸治療は安全か、というテーマでも時間を割いてお話しいただきました。

結論は、妊娠初期の鍼灸治療は全く安全で、それによって流産率が上がることはない、というものでした。

講演5は、明生鍼灸院院長の鈴木裕明先生。

不妊患者さんの持つストレスについてお話しくださいました。

エジンバラ産後うつ病質問標(EPDS)を用いたストレスの分析と治療後の妊娠のしやすさについてお話しいただきました。

この後の実技では・・・・

腹診の取り方と、本治法処置後の変化について講義を受けましたが・・・まさに神業です。

治る、のではなく治す、という、信念のこもった鍼に感じ入りました。

最後に記念撮影。

参加者は、以下の通りです。

北海道    ナチュラリー針灸院 浜口健介
岩手県    ラプレ鍼灸院 石川良子
宮城県    潮見治療院 阿部千代人
宮城県    キュアーズ長町 小松範明
山形県    麗明堂鍼灸院 五十嵐純知
福島県    三瓶鍼療院 三瓶真一(本会副会長)
福島県    はりきゅうはしもと 橋本修一
栃木県    きむら鍼灸 木村雅洋
群馬県    秋森指圧鍼灸院 秋森徹二
東京都    アキュラ鍼灸院 徐大兼(本会事務局長)
東京都    翠明館治療室 神薗克也
神奈川県    せりえ鍼灸室 小井土善彦
神奈川県    大和鍼灸院 徐 大恆
長野県    くま鍼灸院 熊谷賢一
愛知県    明生鍼灸院(本院) 鈴木裕明(本会名誉会員)
愛知県    明生鍼灸院(金山分院) 木津正義
愛知県    いずみ鍼灸院 西 いずみ
愛知県    なかば鍼灸院 櫻井 央
京都府    なかむら第二針療所 中村一徳(本会会長)
滋賀県    草津栗東鍼灸院 露木 藍
大阪府    ガイア針灸室 堀口正剛
大阪府    鍼灸香里治療院 西村和重
兵庫県    鍼灸さくら治療院 寺澤智栄子
兵庫県    桃の花針灸院 駒井知佳子
山口県    純はり・きゅう院 篠田純子
福岡県    田中はり灸療院 遠藤彰宏
鹿児島県   柿内鍼灸療院 柿内孝弘

 

44歳ご出産のご報告

(ブログの旧記事はhttp://sanpei89.rakusaba.jp/diary/diary.cgiにあります)

6月13日金曜日。

13日の金曜日、、ですが、本日うれしい電話がありました。

しかも朝いちばんの電話で、44歳女性の方より無事ご長男を出産しました!とのこと。

ここに書くくらいですので、もちろん1人目のご出産でした。

通院期間は1年4ヶ月でした。

通院中のみなさまも、ぜひ頑張りましょう!

もちろん私も頑張っていろいろ勉強・研究いたします(^^)