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ジネコ【漢方・鍼灸】掲載にあたって

当院に置いてあるフリーペーパー『ジネコ』で、漢方・鍼灸版届きました。

さっそく待合室に置きましたので、ぜひお持ちください。Q&Aでは、当院でも執筆しております。



(クリックで拡大します)

当院に割り当てられた質問は、45歳の女性の方からの質問でした。

・採卵するたび、変性卵ばかりで落胆する。
・AMH(抗ミューラー管ホルモン)を測定すると、1.0ng/mlという低い数値であった。
・専門医からソフィアAなどのピルを服用して卵巣を休ませたら?と言われたが、卵巣の機能がよくないのにピルを服用して良いものなのだろうか?

こういった質問でした。

通常、ピルは女性ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲストロンの二つが入っており、服用すると卵巣で卵子・卵胞の成長を止める作用があり、排卵が停止します。

服用の仕方は、ピルの種類にもよりますが、通常は21日を連続で服用し、7日間を休薬するというものです。
実際には、7日間を休薬すると、いつ薬を休薬したのかが忘れてしまうので、薬の成分のない偽薬をその7日間服用するというものがほとんどです。

卵子の成長段階で、AMHが測定できる胞状卵胞よりずっと以前の卵細胞に、『休薬なしのピル連続服用』が悪影響があり、AMHが下がることがある、という報告もありました。

当院にも、体外受精での採卵の前後にカウフマン療法やホルムストローム療法らしき治療を受ける方が多くいらっしゃって、その服用法を良く訊くと、プレマリン+プラノバール、プレマリン+ヒスロンという服用の仕方が多いようですが、必ず休薬期間を作っているようです。(多くは服用を停止させて消退出血=排卵のない、いわば“偽月経”を起こさせているようです)

通常のこのような服用の仕方では、1〜2周期後にホルモン値が改善することが多く、たとえば採卵などでは良い結果に結びつくことが多いように見受けられます。

変性卵については、多くは採卵や顕微授精のときの偶然に起きてしまう不具合によるものが多いそうで、必ずしも加齢による卵子の不良が原因ではないそうです。

以上のことは紙数にも限りがあってジネコのQ&Aには書ききれませんでしたので、補足説明として1枚を印刷して該当ページにはさんであります。

ぜひご来院の際はお持ち帰りになり、ご一読ください。