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平成20年度・冬季学術講習会

街中のクリスマスの飾り付けも賑わいだした12月14日、郡山のビッグアイにて開催された今年度最後の定期学術講習会である冬季学術講習会に参加してきました。

今年度最後の・・・とはいえ、これは鍼灸師会の学術部行事の講習会の話であって、このほか、青年部主催の講習会が2つ(2月、3月)と、ほかに所属している全日本鍼灸学会東北支部の講習会が1月にあります。

と言うことで、今年9月から来年3月までは毎月講習会が1〜2ありまして、我ながら実に勉強しているものだと感心いたします(汗)

鍼灸師会の活動報告ブログのほうにもこの内容を書かねばなりませんので、、さらっと書かせて頂きます。

講習会の公式内容は、↓
http://fukushima.harikyu.or.jp/blog/archives/14.html

なんと言ってもこの日の目玉の講義は、福島県立医大教授(整形外科)の紺野先生による『腰部脊柱管狭窄症について』です。

高齢者の腰下肢症状を訴える患者さんの中で特に割合が多いLSCSについて、本邦初の診断サポートツールを開発された第一人者によるご講演でしたが、馬尾型・神経根型の発症のメカニズムや薬物による治療、手術による徐圧術などの治療について、大変詳しく、また学生を意識してわかりやすくお話し頂きました。

紺野先生自身もハリ治療には大変理解が深く、就寝時の下腿の筋痙攣について自らハリを行い、『効かないだろうと思ったら、びっくりするほど良く効いた』とお話しされていました。

菊地元教授(現・県立医科大学理事長・学長)や、整形外科学準教授の矢吹先生も鍼灸には大変理解があり、今後の講習会などで定期的に講師を派遣して頂けるようになっております。

2つ目の講演は、郡山市で開業されている一寸法師ハリ治療院の中沢先生のご講演。
鍼灸をいかに安全な医療として提供するか、というお話し。

フェイルセーフという考え方があって、事故・故障は必ず想定しておくこと、また医療は人間対人間の行為でヒューマンエラーは必ずついて回るもの。
『あってはいけないこと・知らなくてはいけないこと』とサブタイトルをつけてのご講演でしたが、漫然と毎日の臨床を行われていると、いつしか思わぬ医療事故が起きぬとも限りません。

来年度から我が鍼灸師会では3年間にわたって膨大な時間を費やして、安全・危機管理について研修会を開催いたします。もちろん当院もこの研修会に参加して、来院される患者さんには安心して治療を受けられるようなシステムつくりに努力したいと思います。


3つめのご講演は、我が鍼灸師会会長の安斎先生のお話。
会長というと、雲の上の存在で偉くて威厳があって、と感じますが、安斎会長は我々の兄貴分の先生。いつもにこにこしている優しい先生です。

そんな先生がご自身の35年になる臨床から、思い出に残る忘れられない症例、患者さんについてお話しして下さいました。

なかなか人前で話すには勇気が必要なものもあったと思いますが、あえて安斎先生は若い先生、学生へのメッセージとしてお話し下さいました。

思い出したくない症例、というのは臨床家にはないと思っています。臨床とは患者さんとの出会いがから始まり縁があってのことですから、忘れられない症例・患者さんというのは少なからずあることでしょう。

私にも苦い思い出などはたくさんあります。今思い返しても顔から火が出る思いをするような思い出もたくさん。・・・逆に胸を張って大いばり出来るような思い出もちょっとだけ・・・あります。

いつか合宿勉強会でこんなテーマで話し込んでみたいと思ってます。


なお、、、私はめでたく鍼灸師会の講習会をすべて履修しましたので、春の総会時には修了証をいただけることになりました(笑)

バイクや蕎麦ばかりではなく、、ちゃんとやるときはやっておりますので、患者さんにおかれましては安心してご来院下さいm(_ _)m

ついでと言ってはなんですが、、、青年部の白井先生がご結婚され、講習会後には青年部主催でお祝い会を開催しました。
白井先生は鍼灸師会では学術部の副部長をつとめられ、何かと助けて頂いております。



写真は、白井夫妻にお祝い金を贈呈する安斎会長。

美人で明るいお嫁さんをゲットして、これで白井家もますます安泰ですね。
いつまでもお幸せにどうぞ!

(さらっと書くつもりがこんなに長くなっちゃった・・・)