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3月に不妊症の講演2つ

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画像の通り、3月3日(日)に、不妊症の講習会が開催されます。
 
日時:3月3日(日)13時より16時30分
 
会場:国際メディカルテクノロジー専門学校校舎
   (郡山駅東口徒歩3分)
 
参加費:県民無料公開講座のためどなた様も無料
 
講演1
 
不妊症の現代医療
〜自然妊娠から高度生殖医療までの概要〜
 
講師 乾マタニティクリニック 菊地瑛子 先生
 
 
講演2
 
鍼灸治療の生殖医療への可能性
 
講師 三瓶鍼療院 三瓶真一

 
 
実は鍼灸の方は私が講師です(汗)

一部の菊地先生は、ご研究歴からすると胚培養士の仕事をされていらっしゃるようです。

ここ数年、不妊で鍼灸院に来院する割合は大変多いと思います。それも震災以降はほとんどが体外受精の経験者ばかりのような印象があります。

特にART(補助生殖医療=高度先進生殖医療)に関する鍼灸の効果は、高齢、反復治療などによる低反応卵巣などによる治療断念ケースの低減、早発閉経やPCOSなどの、主に卵巣機能の改善に関するものが大きいと思われます。

鍼灸院に来院される患者さんは、現代医学的に難治な不妊患者さんがとても多いです。

体外受精などでは、年齢が40歳以上で、刺激周期の採卵を10回以上行っていて、採卵しても移植まで出来なかったり、移植も10回以上も行っているが妊娠が出来ない、など、非常に難しいケースが非常に多いです。

それでもある程度の治療を行うと、たとえば採卵できた卵子が移植できた(正常受精して最低限の分割があった)、余剰胚までできて凍結できた、などの効果があります。確率は大変低くとも妊娠したケースさえあります。

昨年出産した方には、体外受精のため排卵誘発を行ったが卵子の発育が悪く採卵すら出来なかったが鍼灸を1年少々行い自然に妊娠し、無事出産された方がいました。
(鍼灸開始後9ヶ月で1回妊娠・流産、その4ヶ月後に再び妊娠そして出産、妊娠時39歳)

年末には、体外受精のため排卵誘発を行ったが卵子の発育が悪く採卵すら出来なかった40歳の方が採卵できるようにと週に2回鍼灸に通院していたら自然に妊娠しました。(残念ながら流産してしまいましたが、希望を持って今も通院されています)

このように鍼灸は卵巣機能を改善する効果があります。ただしその機序の証明は出来ていません。

卵巣機能が鍼灸でいかにして改善できるかは、すでに日本生殖医学会などで明生鍼灸院グループが発表した『仙骨部鍼治療が不妊症患者の子宮動脈循環に及ぼす影響』から推測が可能です。
いずれこの証明も近い将来にされるでしょう。

そのお話しを講義のメインに持って行きたいと思います。

今、不妊治療を受けていらっしゃる方、鍼灸も受けていらっしゃる方、これから鍼灸も受けてみたい方、また学生さん、看護師さんや助産師さんなど生殖医療、周産期医療に携わる方、そしてもちろん、不妊治療を標榜される鍼灸師の先生方にぜひお聴きしてほしいと思っております。

この講義を受け持つにあたり、不妊鍼灸ネットワークでいつも貴重なご教示をいただいている名古屋:明生鍼灸院様より、膨大なデータの提供をいただきました。

我が不妊鍼灸ネットワークも、専門医の先生二名が相談役に、顧問に矢野忠先生が就任されました。この会から吸収できる知識と技術はこれから大変役に立つと痛感します。


なお、3月3日(日)の講習会は、一般の方や医療職の方たちも参加されることから、実技はなく、座学のみとなります。

参加、お問い合わせは、心和堂はりきゅう院まで。
電話:0243-34-3178
 
 
<その2>
 
3月17日(日)には、福島医療専門学校が会場となり、(株)カナケン福島営業所主催で実技メインのセミナーを行います。

参加、お問い合わせは、(株)カナケン福島営業所まで。
電話024-961-7211