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バイク整備(2) ステムベアリング交換

某月某日、友人M君宅のガレージでMyバイクのステムベアリングを交換しました。

梅雨の合間のある日、バイクでブイブイ走っていたら交差点で右に曲がるときハンドルに引っかかるような抵抗を感じまして、、M君にメールを送ると『それはステムベアリングがイッちゃってるかも?』と返信が来ました。

毎年海の日には仲の良い仲間と1泊でツーリングに出るので、それまでには直さないとまずいわけです。
、、と、安全上、ハンドリングの異常は非常に危険でもあります。

 まずはセンタースタンドをかけて直立させ、ジャッキでバイクを持ち上げます。
キャリパー、フェンダー、フロントタイヤを外し、フロントフォークを抜きます。
 次にトップブリッジとステムナットを外し、ベアリングを外します。



 三本足で立っているMyバイク。見れば見るほど不安定・アブナイ。ジャッキのアームに足でも引っかければ、一瞬でバイクが倒れる・・・に違いない(汗)
 このあたりはK君の仕事。下から鉄管とハンマーで器用にベアリングのアウターレースを抜きます。



 先に外した上側のベアリング。グリスがすっかり切れて赤錆仕様。これではハンドリングも異常なはずだ。。。放っておいたら大事故になっていたかも。
 2万キロ走れば交換した方が良いだろう、とのことで、上側・下側のベアリングを4000円で買って置いたので、取り合えず交換する事にしました。



 ここで大問題発生
 下側のベアリングのアウターレースが外れません(汗)アウターレースはベアリングのレールのような働きをしていて、簡単に抜けては困るのできつく圧入してあります。で、外すときにはわずかに出っ張りがあって、そこに鉄パイプなどを咬ませてハンマーで叩くと抜けるのですが、症例のFJはその出っ張りがありません。
 専用の高価な工具で外すようになっているのかも知れませんが、、、あいにくその設備はここにはなく、、、懇意にしているバイク屋にM君、K君と三人で借りに行きます。頼みの綱のバイク屋のご主人、、様々な工作機械の山の中にその工具を置き忘れたらしく、、さんざん探した挙げ句に『どこに置いたか忘れた』そうです。『あとで注文しておこうか』と言ってくれますが、買えば買ったで諭吉さんが飛んでいきそうな価格のようです。
 外せないならそのまま再利用と思いきや、Mくん曰く『これは新品交換が絶対。古いものは使っちゃダメ』だそうで、、とにかくこれを外さないことにはバイクには乗れない。重苦しい空気が漂いますが、突然M君に神の啓示が、、、、。

 『口で説明すると難しいが、あれとあれを買って組み合わせればOKかも?

 あれとあれ、とは、やたら大きいボルトとナット。そこにステンレスの頑丈なワッシャ。三品だからアレとアレと、さらにアレになりますが、、、。計・税込み248円ナリ。

三品を買い込んで戻り、M君が受けたという神の啓示の通りにやると、見事外せ、無事新品のベアリングを装着できました。