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不妊症の患者さんたち(2) 自宅でお灸

現在通院されている不妊症の患者さんについて感じたことを書いてみます。

先代の院長(父)は経絡治療を主とした治療を行い、脈診の名人でした。
不妊で通われていた患者さんの脈を診て、『そろそろ(妊娠)かな?』とか、『もしかしたら妊娠しているかも知れないから、婦人科に行って診てもらっては?』などと診療のとき患者さんに言っていたのを覚えています。

実際にその翌週とかにその患者さんが来られて、『先生!赤ちゃんができました』など嬉しそうに報告される場面を幾度か体験しました。

先代の院長曰く『命門(めいもん)の脈が触れるようになると、妊娠しやすくなる』との事でした。
亡き父の跡を継いで一通りの治療ができるようになった今、不妊の患者さんの治療をさせて頂く際、実際に命門の脈を探るわけですが、これがよく分からないのです。

患者さんの左手首の、手首に近い順から寸口・関上・尺中と診所(みどころ)が並び、尺中の沈脈が肘方向に伸びる脈だということですが、よほど私は鈍いのでしょうか?(涙)

微妙な脈状の変化によって取穴(ツボの決定)を変える先代の芸術的な治療に比べ、私の治療は大雑把なものと言えます。(自分で言ってりゃ世話ないですが)

最近不妊で通われている患者さんたちは、当院での治療の際にツボに印を付けて帰って頂き、自宅でお灸を自らやって頂いています。
先代が院長だった頃は、自宅でお灸をするような指導はしていなかったのですが、私の代からは、特に不妊症で治療を行う方には積極的に勧めています。

まじめにお灸を継続されている患者さんからは、BBT(基礎体温表)で低温・高温の2相が綺麗に出てくるようになった、とか、発育卵胞が確認できるようになった、とか、とても良いお知らせを頂くようになりました。

さながら患者さん自らが、私の下手な(汗)治療をカバーしてくれているようです。

そんなわけでバイクじりばかりしていないで、しっかり勉強もしたいと思います。

18年度は、

第55回全日本鍼灸学会金沢大会(金沢市)
 6月16日(金)・17日(土)・18日(日)、

・東北鍼灸学会秋田大会(秋田市)
 9月9日(土)、10日(日)
 以前、学会で発表したことがあるため、同じく発表歴のある一寸法師ハリ治療院の中沢先生、あけぼの鍼灸院の佐藤先生ともども表彰して頂ける、とのことです。

・第2回日本鍼灸師会全国大会(東京)
 10月8日(日)・9日(月・祭)

へ参加したいと思います。

ただし、、金沢と秋田へはバイクで行くかも知れません(笑)