No.793の記事

第6回日本鍼灸師会全国大会(京都)で講演してきました

前の記事で予告を書いたとおり、10月10日・11日の大6回日本鍼灸師会全国大会(京都)で、不妊症について講演してきました。

その報告を書いてみたいと思います。



会場は京都テルサ
大変広くて立派な会場です。
受け持つ講座は、大会2日目9時〜11時50分の『不妊症』でした。



京都テルサの玄関前にて、これから戦場へ乗り込む三人。左から中村先生、秋森先生、私。

この大会は後援が厚生労働省、京都府、京都市、日本医師会、東洋療法研修試験財団、全日本鍼灸学会、東洋療法学校協会、KBS京都、京都新聞となっていて、看板を見ると身が引き締まります。

約三時間の講演ですが、講師は私を含めて2名のダブル講師。もう一人の講師は地元京都府鍼灸師会で学術部長をつとめられている中村一徳先生。
中村先生のweb http://hari-9.com/


座長は群馬県鍼灸師会副会長の秋森徹二先生。



秋森先生も不妊治療には一家言ある先生で、この方が座長をしてくれるなら、と言う事で、中村先生と私の講演が実現しました。
秋森先生のweb http://www3.ocn.ne.jp/~sinkyu/



講演は2部構成で、座長の秋森先生の、不妊症の国内の発生割合や年代別の治療、無治療による生産率や妊娠率の解説から始まりました。

ついで私と中村先生と分担して不妊症の基礎知識についてお話ししました。

写真は部位別に不妊の原因を話しているところ。

講演の後半は、前日に私と中村先生の妊娠100症例から参加者にアンケートを取り、集計によって選ばれた6症例について、私と中村先生で3症例ずつお話ししました。



私はごく普通の鍼灸師ですし、中村先生はART実施施設と近いところでの仕事をしています。おのずと話す内容や治療のベクトルは異なっているかと思いきや・・・
中村先生が話す内容は、私にもうなずけるところが多かったのでした。

中村先生は高度先進生殖医療(ART:補助生殖医療)を行う京都でも有数の医療機関・醍醐渡辺クリニックと提携し、滋賀県栗東市のちばレディースクリニックで鍼灸による不妊外来を受け持っておられます。


(講演中の中村先生)

『空席ばかりだったらどうしようね』と、前日、中村先生と秋森先生と笑いながら話していました。当日準備した席は168席でしたが参加者が多く補助椅子を出しても足らず、立ち見が出る・・・混雑していて、会場には入れないで帰った先生もたくさんいたとか。延べで300名の入場者があったとは、会場の責任者の先生の弁。
学会全体では1000人を超えた参加者だったとか。



この時間帯は、別の会場で青年部の講座があって、現役の青年部委員の先生は不在でしたが、前青年部委員の先生たち、前日鍼会青年部長の近藤先生などがずっと会場で見守ってくださっていたのでした。

2泊した京都でしたが、大変実り多く思い出に残る学会となりました。