福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
あの震災から一年が巡り、3月11日。
県民のみなさん、東北のみなさんには特別な日であった事でしょう。
今なお、行方不明の方、ご家族や親類の方、友人、恋人などを亡くされた方。家屋や職場、財産などを失ったりされた方。1年経ったこの日を迎えるにあたって、心中を察してあまりあります。
県内でも各地で、犠牲者の追悼集会や原子力発電廃止を求める集会があったようです。
この県民にとって大きな節目の3月11日。
昨年札幌の学会で親しく懇談した仲間三人で、不妊鍼灸を研究し、正しく世に啓発するために『不妊鍼灸ネットワーク』設立することになりました。
この日、設立準備委員会と研修のため、東京に出かけました。
穏やかな、やっと春らしくなってきた新幹線の車窓ですが、遠くに見える那須の山々はまだまだ雪がどっさり。
車内ではおなじみ『トランヴェール』。
東北復興を強く意識しているのでしょう。
弘前城の桜、角館の桜、津軽の桜、鶴岡の桜、、、もう桜づくし。
今年は桜の頃、どこへバイクで出かけようか。
震災のつらい記憶を忘れることはないけど、少しでも前を向かないと、と思いました。
すっかりお花見をしたような気でいると、すぐに東京駅。
目指すは研修会会場となる渋谷のアキュラ鍼灸院。
今日は院長の徐先生が、スタッフ不在でも一人で待っていてくださいました。
研究会名は『鍼灸不妊治療ネットワーク』。
京都の、なかむら第二針療所 院長 中村一徳先生、
会場を提供してくださった、東京・渋谷のアキュラ鍼灸院院長の徐 大兼先生、
あと私の、三人から始る研究会ですが、まずは三人の不妊症・鍼灸に対しての取り組みや方向性について、腹の内を見せ合おう、となり、この日の設立準備委員会?兼研修会が実現しました。
研修は、一人約90分くらいずつ講師をして、2人の聴講者に講義するというもの。
準備委員会の話はほとんどなく、もっぱら自身の治療の話ばかりでしたが、これが濃くて大変勉強になりました。
IVFのアシストに関しての鍼灸について出た話題。
たとえば採卵周期の治療の場合、強力に排卵を抑制するアゴニストに対し、最近多くなってきたセトロタイドを使ったアンタゴニストによる採卵周期の場合は、採卵前に自然排卵してしまうケースがあるようです。
アンタゴニストの場合、採卵直前まで鍼灸を行った方が良いのか、採卵予定日前に十分な余裕を見て治療を一時停止した方が良いのか・・・
また採卵に関してでは、採卵後の体のダメージを取る鍼灸も大事ではないかと意見すると、それに関連してOHSSに実は鍼灸がよく効く、、、こんな治療をするんだけど。。。と言うような、ホントに濃い勉強会でした。
最後に記念撮影、、と言うか、、三人合流後、最初に記念撮影をしました。
有名人などが来院する、すご〜く綺麗な治療院です。
このあと、肉料理の美味しいお店で設立準備委員会を行いました。
震災から一年、この日から仲間に良い気と刺激を頂き、またがんばります。