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妊娠すると言うこと・鍼灸の不妊治療について(2)

妊娠しやすい体質にすること、妊孕性の向上とは、一回ごとの治療の地道な積み重ねによる体質改善であると、前回書きました。

しもやけが出来るような冷え(血行不良=末梢血管の通りの悪さ)があれば、FSHやLHなどのホルモンの通路(血行)も良くないでしょうし、子宮内膜などの黄体期における反応も悪いことでしょう。

また卵巣内で卵胞が成熟して値が増すエストロゲン・E2のフィードバック作用も血行不良があれば弱いかも知れません。せっかく卵胞が成熟してきても、LHサージが弱かったり、子宮頚管粘液の分泌が少ないとか、子宮内膜があまり厚くならいとか、そんな影響も考えられます。


鍼灸の効果はホルモンの通路を確保である血行を良くすることだけではなく、免疫を改善することも効果の一つに挙げられます。

自然妊娠を助ける鍼灸治療は、たとえば病院で行われるタイミング指導や、クロミッドなどの排卵誘発剤を使った排卵誘発周期+タイミング指導から、人工授精、体外受精を行などの高度生殖医療を行う周期まで、病院の治療と合わせて行うことも出来ます。

血行を良くしたり、また全身や骨盤内の免疫の改善を目指す鍼灸は、単独でも妊孕性を向上させますし、すでに病院での治療を行われていらっしゃる方にはその治療を邪魔することなく、有効な補助治療としておすすめできます。