福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
11月9日の日曜日に、公益社団法人群馬県鍼灸師会のご依頼で不妊症の鍼灸治療について講演させていただきました。
内容は、不妊症(女性・男性)についての全般的な話から始まり、当院の治療についてで、座学が約90分、実技が90分でした。
(マイクを持ってくださっているのは、座長の秋森先生。不妊鍼灸ネットワークの会員でもあります)
子になかなか恵まれないカップルは、10組に1組から最近は7組に1組と言われています。
なぜ授からないのか、については、当院では1)男女ともストレスや生活リズムの乱れなどによるホルモン環境の乱れ、2)女性では妊孕性を阻む子宮内膜症体質の増加にあると考えています。
1)ストレスによるホルモン環境の乱れについては、
・卵巣での卵胞、卵子成長と、排卵から月経に至るまでの周期は、体内時計の狂いによって乱れます。
・排卵障害の原因の一つである高プロラクチン血症などは、ストレスによって起こる場合もあります。
2)子宮内膜症体質については、
・初潮年齢の低年齢化(これについては諸説ありますが)
・結婚年齢の高齢化
以上による【妊娠なき月経回数の増加】により、診断はされなくともごく軽症の子宮内膜症や、子宮内膜症になりかけの月経痛を主とした月経トラブルを抱えた女性が多くなっています。
たとえば、テレビによく出ていた大家族の石田さん一家の場合、7男2女9 計9人のご出産歴を見てみるとほぼ2年に一回くらいご出産されています。
妊娠は10ヶ月、その後に母乳で赤ちゃんを育てると約1年、つまり約2年近く排卵が停止します。
つまりその間月経が停止することになり、石田家のお母さんは、生涯で経験する月経の回数が少ないといえるでしょう。
一方、子宮内膜症は、
・月経が規則正しい方ほどかかりやすい
・30日周期よりも29日、28日と、短い日数で月経が来る方ほどなりやすい、
と言われています。
(生殖医療のすべて:堤治先生より)
以上、妊孕性を向上させることにつながることは、下記にまとめてあります。
http://www.sanpei89in.com/tex/funin.html
最後に記念撮影。
一般公開だったそうで、看護師さん、助産師さん、薬剤師さんも聴講されていた、ということでした。
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