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女性不妊治療用問診票について(2)

<2ページ目、上段>



上の段に過去の妊娠歴を問う項目があります。

一人目不妊だけではなく、二人目不妊の方もおおくいらっしゃいます。

また、初期流産の経験のある方と、まったくそれすらなかった方との治療、対応は大きく変わると思います。

ここの部分では、記入が空欄であっても、初期流産すらなかったかどうか、初診時に問診された方がよいでしょう。
患者さんによっては、初期流産(科学的流産)を妊娠にカウントしない、と理解されている方も多くいらっしゃいます。

習慣性流産(3回以上の流産)や反復流産(2回の流産)には、初期流産の回数は含まない、と言うことからでしょうか。

余談ながら、初期流産はほとんどの女性が経験する事だと言われています。生理が遅れて来た・・・実は初期流産だったことが多いそうなのです。

過去の妊娠歴の次には、現在のお体の状態を問う項目があります。鍼灸師であれば、これは瘀血とPMSの有無を伺う項目だとわかることでしょう。

この項目で、瘀血の症状が多い方は、腹診などでの腹部の圧痛などと合わせて評価し、あまりにも腹部の瘀血が強い場合、また月経痛も合わせて酷い場合は子宮内膜症の存在を疑います。

繰り返す子宮内膜症による炎症は、子宮や卵管・卵巣の癒着を引き起こし、また卵巣に出来た子宮内膜症は卵巣のチョコレート嚢胞と呼ばれて卵胞の質の低下を起こし、難治な不妊の原因の一つとされます。場合によっては再度専門医の診察をすすめます。

PMSや、月経痛、瘀血症状は、治療の効果の推移の判定として使えます。5診時、10診時、また周期ごとにBBTと合わせて状態を確認されると良いでしょう。

(3)につづく・・・