福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
私が学術部長をつとめている県の鍼灸師会では、今年度より(財)東洋療法研修試験財団の生涯研修制度への参加を毎年行うことになったことは、すでに以前のブログでも書いたとおりです。
毎年、師走にもなるとどこの団体でも講習会などの研究会は行わないような空気を感じます。
それでなくとも忙しくなる身の振り方に戸惑うことが多く、勉強どころではないのでしょう。
さていよいよ11月も終わり、今年も一ヶ月を残すところとなります。
所属する鍼灸師会では、前記財団認定の単位の関係から、この12月も講習会を開催致します。
【福島県鍼灸師会・冬季学術講習会】
http://fukushima.harikyu.or.jp/blog/archives/12.html
もちろん、私も参加致します。
(ちゃらちゃらバイクで遊んでばかりではなく、勉強する時は勉強しておりますので、、当院の患者様においてはご安心して治療をお受けくださいませ・爆)
さてこの講習会は、
演題:「腰部脊柱管狭窄症について」
講師:福島県立医科大学 整形外科学講座
教授 紺野 慎一 先生
演題:「開業鍼灸院における安全・危機管理」
講師:社団法人 福島県鍼灸師会(副会長兼務)
総務部長 中沢 良平先生
演題:「開業鍼灸院経営講座 不適応疾患の除外」
講師:赤門鍼灸柔整専門学校
講師 安斎 昌弘先生(県鍼灸師会会長)
以上の三枚看板の講習会です。
その3つの講演について、1記事1つで紹介していきたいと思います。
第1部『脊柱管狭窄症について』
腰部脊柱管狭窄症は、従来であれば『坐骨神経痛』の一言で片づけられていた腰下肢痛の原因疾患として大変多く、たとえば11月29日(土)の当院でも数名が来院しているほど頻度の多い疾患です。
言い換えれば、開業鍼灸師が多く遭遇する疾患の一つなのです。
有名タレントが手術を行った事でも有名な疾患ですが、手術だけではなく保存療法も多くの例では適応するので、もちろん鍼灸の出番は多いと言えます。
講師の紺野先生は鍼灸医学に理解の深い菊地学長の後継者であることから、特に鍼灸の奏功すると思われる保存療法適応の症例や、医療機関受診をすすめる症例の鑑別など大変濃い内容の講演が期待出来ます。
すでに開業している先生は、このご講演を聴いてあらためてご自身の治療されている患者さんを見直されてはいかがでしょうか?
(つづく)