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夏季学術講習会(7月22日・郡山文化センター)

個人的趣味まみれのブログで、読むビタミンにはほど遠い方向へ傾いているブログではあります、、、。

さて、、書くのが遅くなってしまいましたが、今度の日曜、22日には郡山市・文化センターにて福島県鍼灸師会・夏季学術講習会が開催されます。
開催要項については福島県鍼灸師会・活動報告をご覧ください。

22日に開催する内容は午前・午後の2部構成です。

午前中の1部は、第二次日本経穴委員会作業部会委員の浦山 久嗣先生によるご講演です。
昨年11月に開催されたWHOの経穴国際会議のトピックスを中心にした話題をご講演いただきます。

鍼灸というと国際的にローカルな医療と思われがちですが、そうではありません。
副作用の心配がない、また高価な医薬品や検査機械・器具を使わないローコストな治療が可能と言うことで、全世界的にみても代替医療として日本での普及以上に行われている医療です。

しかしながら、治療に用いる経穴(ツボ)の位置などの認識が国際間で違う場合があるという問題がありました。これをWHOの国際会議で統一しようとする動きがあり、その最先端会議の内容を県内鍼灸師・鍼灸学校学生・鍼灸に興味のある医師、歯科医師、助産師、看護師などにお話しいただこうというものです。
関連記事→(社)全日本鍼灸学会の該当ページ
(講演とは直接の関係はないですが、私は全日本鍼灸学会のwebマスターをしていて、第二次日本経穴委員会・坂口俊二先生から原稿と写真をいただいて上記ページを作りました)


第二部、午後のご講演は、腹診の実際について、この分野での日本でのエキスパートである日本鍼灸師会・元学術部長の松本弘巳先生のご講演です。

レントゲンやCT,また血液検査などを行わない鍼灸治療では、古来から体から得られる切診などでの情報が頼りでした。
しかし、現実的に実技を含んだ術を実際に学んだ先生は非常に少ないのではないでしょうか?

松本先生の腹診では、東洋医学に偏ることなく、膨大な解剖学的・病理・生理学的知識に裏付けられた東西融合的な腹診をお話しいただきます。

片田舎で毎日の診療に追われていると、鍼灸を含んだ医療の国際的な空気を読むことも難しいと思います。また老練な大先輩の臨床をじっくりと直に見ることも難しいものです。

今度の日曜日に開催される講習会が楽しみです。