No.94の記事

不妊症 治療成績(平成17年7月〜18年6月末)

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当院での不妊症に対する治療成績(平成17年7月1日〜18年6月末)をホームページで掲示いたしました。
(着床障害、不育症なども含む)

ブログに不妊のカテゴリーがあるので、もっと多くの不妊の患者さんが来ているのだろう、と思われる方も多いと思いますが、実際はこのようなものです。

また、鍼灸治療を行われる方には、たとえば長く不妊治療を続けられ最近は排卵しなくなってきたとか、そういった非常に難しい患者さんが多くいらっしゃいます。

そういった患者さんが多くいらっしゃるなかで、当院ではどのような方向で治療を行うかと常々迷います。

高度生殖医療である体外受精や、人工授精を中止して鍼灸を勧めるとか、鍼灸はそういった医療技術に代わるものではないと考えます。

むしろ、難しい不妊の患者さんであれば、薬や体外受精、人工授精の結果を出やすくする、効きやすくする体にしてあげるとか、そういった副次的な効果にこそ目的があるのではないか?と思います。

体外受精や人工授精を行っても良い結果が出ないなどは、たとえば子宮の状態が良くなかったり、体に冷えがあったり、そういったことが原因で子宮内膜の状態が良くなかったりとか・・・、そういう根本を改善するのが鍼灸ではないかと考えます。

人工授精を何回行っても良い結果が出ない患者さんには、次のように言うことが多いです。

あなたは、干して取り込んだふかふかの布団と、1週間も敷きっぱなしの煎餅布団と、どちらが寝心地がいいと感じますか?

布団と子宮内膜を同列に話すのも乱暴ですが、鍼灸はこのように妊娠しやすい環境を作ったりすることが得意なのではないか?と考えています。