福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
家の押し入れを片づけていると、見たこともない古い本が出てきました。
実用産科学 明治36年刊行
父は盲目であったので、父の持っていた本ではありません。産科の本で明治の頃の・・・ということで持ち主に心当たりがありました。
すでに他界している父方の祖母が産婆をしながら灸を行って生業にしていた、と知ったのは父の葬儀のときでした。
真一、お前は二代目ではなくて三代目だって知っていたか? お前の死んだ婆さんは昔、灸をやってたんだぞ、と親戚に聞かされました事を思い出したのです。
ペラペラとめくってみると、本は書き込みも折り込みもなくほとんど新品の状態。
ほとんど読んでいなかったようだと思っていたら、『むかしは医学書は非常に高価で、買っても写経のように写してそれを読んで勉強していた』という事実を知りました。
年季が入って装丁がそろそろ弱くなり、あまりめくっているとバラバラになりそうな感じです。
私が使っているテキストと並べてみました。
『病気が見えるVol10 産科』 これは産科医の先生もお使いになられているそうです。
産科のテキストも100年経つと、グラフィカルで視覚でわかりやすくなるわけですね。