診療日記

おやつ

昼時前、11時半くらいになるとそろそろお腹が減ってきます。

治療中ですと、お腹が鳴るのは非常に恥ずかしく・・・

なんとか耐えながらがんばっております。

そんな苦しい心情を察してか・・・



治療を終えて帰る患者さんが、無人の私の机に『おやつ』をおいていってくれるときがあるのですが・・

この日は一人一品でたくさん頂いちゃいました・・・

まるで、お供え物のようです。

さかご(骨盤位)治療連勝中!

ワールドカップ・サッカーの日本チームは負けちゃいましたが、現在当院ではさかご(逆子・骨盤位)の治療で4連勝中です。

5月初めから6月末まで来院した4人のさかごママが4人とも治っています。

最短で1回。最長で8回。
うち二人は37週を過ぎてから治りました。
4人とも治療開始は36週未満です。

三陰交や至陰を主に使っただけでは治らないよ、と山形市で開業されている友人の五十嵐先生(山形市・麗明堂鍼灸院)に教えられ、ちょっとしたヒントを頂いた賜です。


連勝のきっかけになったさかごママさんから頂いたお礼のキットカットの山。連勝祈願の“きっと勝っつ”と食べまくりましたが、小袋一つで66キロカロリーです(汗)



この方のさかごは強力でした。
妊婦検診が始まって以来、一度も正常の頭位(頭が下)になったことがない赤ちゃんでした。
それでも37週で治り、続けて行った鍼灸の効果があったのか分娩台に乗って16分で『つるんと産まれた』安産だったそうです。

100年前の産科のテキスト

家の押し入れを片づけていると、見たこともない古い本が出てきました。



実用産科学 明治36年刊行

父は盲目であったので、父の持っていた本ではありません。産科の本で明治の頃の・・・ということで持ち主に心当たりがありました。

すでに他界している父方の祖母が産婆をしながら灸を行って生業にしていた、と知ったのは父の葬儀のときでした。

真一、お前は二代目ではなくて三代目だって知っていたか? お前の死んだ婆さんは昔、灸をやってたんだぞ、と親戚に聞かされました事を思い出したのです。

ペラペラとめくってみると、本は書き込みも折り込みもなくほとんど新品の状態。

ほとんど読んでいなかったようだと思っていたら、『むかしは医学書は非常に高価で、買っても写経のように写してそれを読んで勉強していた』という事実を知りました。

年季が入って装丁がそろそろ弱くなり、あまりめくっているとバラバラになりそうな感じです。



私が使っているテキストと並べてみました。
『病気が見えるVol10 産科』 これは産科医の先生もお使いになられているそうです。



産科のテキストも100年経つと、グラフィカルで視覚でわかりやすくなるわけですね。