研究・勉強会

第4回専門領域研修会修了証

先日、郡山市で鍼灸師会の総会が開催されました。

総会が終わってからは、午後はわが鍼灸師会の誇る若手の逸材による講習会。
これはあとでまた書かせて頂こうと思います。

総会が終了して講習会の間に昼食がありますが、その直前に、23年度の講習会修了者の先生への修了証授与式がありました。

わが鍼灸師会では、年に春・夏・冬の定期講習会があるほか、親団体の日本鍼灸師会の学会、全日本鍼灸学会の開催する研修会や学会に単位をあてて、一定の単位を修了した先生に修了証を授与しています。

22年度、23年度の二年度をあてて、日本鍼灸師会の開催する第4回専門領域研修をわが鍼灸師会でも実施し、ようやく修了することが出来ました。



修了証はアクリル製の質の高いものです。
また従来の修了証もあります。

2年って、本当に大変だなぁ、、長いなぁ、、、去年なんか、震災とかあって、研修自体がなくなるんじゃないかと心配していました。

会員のみなさん本当にがんばって下さいました。

また全国の鍼灸師会からは、我が師会も義援金や様々な形で助けて頂きました。全国の先生方に支えられて、研修会を無事に修了することが出来ました。

授与式で、代表で修了証を渡す会長の姿を見ていたら、ちょっぴりジーンとしてしまいました。

歳取ると涙腺緩んで困るんだわな。。。

講習会に行ってきました

8月28日(日)は鍼灸師会の講習会に行ってきました。

午前中は介護予防運動の講習会。
午後からは春季学術講習会でした。

内容は、→ http://fukushima.harikyu.or.jp/blog/archives/75.html

講演第一部:いわきで矯正歯科医院を開業されている中山先生からは、放射線による晩発性障害を防ぐための免疫と、動的平衡からみた、内部被曝物質(セシウム・ストロンチウムなど放射性物質)の排泄を促し、取り込みを少なくする方法、などをお話ししていただきました。

『福島の子供たちへの応援歌』と題した資料には先生の優しさがあふれています。




講演第二部:福島県立医科大学・石井先生による家庭医(ホームドクター)についてのお話。
家庭医と鍼灸師の近似性についてというようなサブテーマもあって、われわれ鍼灸師としては大変うれしくなるような内容でした。


(写真は、小さいながら奥が石井先生。鍼灸師と家庭医の近似性について、注意深くメモを取りながら鍼灸師の話を聞いていらっしゃるところです)

『家庭医』というものが開業前から教育されるべきものであるとは、私たち鍼灸師の卒後教育の問題について、あらためて考えさせられます。
 
 
2つの講演後、いわき市の永山先生による、来月開催される第45回東北鍼灸学会一般講演発表のリハーサルが行われました。
 
県師会の看板を背負って発表されるのですから、ぜひよりよい発表にしていただきたくて、会員を前にリハーサルを行います。

これが結構手厳しくて、私も10数年前に泣いたことがあります(涙)
 


昨年この学会が持ち回りで郡山開催だったのですが、そのときの発表者はこの永山先生でした。

発表当日、奥様がご出産〜となり、発表はご破算(泣笑) 学術担当の私は青くなりました・・・・が、

そのときお生まれになって、ぼちぼち一歳になる女児の写真を発表の後スライドで紹介していました。
永山先生余裕ですな〜



石井先生(真ん中)、中山先生(右)と、厚かましく写真撮影しちゃいました。ブログはお気軽に!とのことで遠慮なく使わせていただきました。

石井先生とは先日Facebook友達になりまして、中山先生とはブログ友達にしていただきまして、、、ありがたい限りです。

福井旅日記

福井へ講演に行きまして、その道中記を書いてみたいと思います。

福島県から福井県に行くとなると、東北・東海道新幹線で米原まで行き、そこから特急で琵琶湖沿いに上ってと言うコースと、羽田から小松空港へ飛行機で、空港から福井市まで高速バスで、というのが主な手段のようです。

ほかに車で行く場合は、磐越道〜北陸道で約580キロのコースがあります。

前月に続いて、今回も車で行くことにしました。

昼過ぎに治療院を出てすぐに白河インターから高速に乗るつもりが、事故で通行止め。須賀川から高速に乗ります。

新潟まわりで北陸道に乗ります。



長い長い新潟県を走破して富山県に入り、立山あたりの山岳風景。

富山と一口で言っちゃいますが、ここまでの道のりは遠かった・・・出たり入ったり延々と続くトンネル。その数30弱。

このあと最初の休憩地の呉羽パーキングに入ります。



無料化で混んでいる東北道とは違い、こちら北陸道はがら空き。

ここで、『しろえびかき揚げそば』を食べてみましたが、、太めの蕎麦でさくっと揚がった富山名物白海老の掻き揚げがすごく美味。お値段440円也。

翌日はその味が忘れられず、帰りの下り線でも同じものを食べました。



あ〜また食いてぇ〜(笑)



再び車に乗る前に空を仰ぎ見ます。
夕暮れ近くなってもまだ蒸し暑いのですが、だいぶ空も高くなりました。この日は立秋の前日です。
 
もうここまで来れば・・・やっぱり福井は遠く、ここからでも160キロ。

福井北インターで降りて、福井駅前近くに行くとそこはお祭り会場となっていて激混み。
ナビに任せて迂回して、福井の先生と待ち合わせのホテルに到着しました。

到着後は福井の山下会長、奥田先生、久保先生、、などなど大勢の先生の歓待を受けちゃいました。ごちそうさまでした!

翌日、朝九時から開いている福井市立郷土歴史博物館を見学に行きます。

節電中に付き見学無料?と言うことで、無料で見学できます。節電とはいえ、外があまりにも暑いので館内はだいぶ涼しく感じました。



福井市内は昭和23年に大震災に襲われ、市のほとんどが壊滅したそうです。その復興の模様に東日本大震災や原発事故にあえぐ地元福島が重なって、感慨深いものでした。



その後、久保先生の治療院に伺って元気の出る治療を受けて、ランチを食べて会場に向かうことにします。

それにしても久保先生、すごい技術の持ち主です。びっくり、、、私も負けていられない(汗)
5代目院長とのことで、震災や水害など様々な苦労があったとか。駐車場も20台分あって、老舗だなぁ、、と思いました。




今日の戦場である福井県自治会館へ到着。
さぁやるぞ〜と気合いを入れて入場しますと・・・



当院の患者さんが福井に嫁ぎました。

そこで、嫁ぎ先のお姑さん、おばあちゃんが講演を聴きに来てくださっていたのでした。また嫁ぎ先の一家は、そろって久保先生の治療院へ何代も通っているんだとか。
実に鍼灸はプライマリケアだなぁ、と思います。

写真左から、久保先生、お姑さん、私、おばあちゃん。
最初、あまりにも若くてお姑さんとは知りませんでした。。



定刻となり、講演となります。
原発事故は福井の方には他人事ではないようで、耳を傾けて頂けたようです。



2時間+30分の仕事を終えて、福井県鍼灸師会の皆さんに見送られて、一路福島へ。

帰り道で見た入道雲、夕日に染まって綺麗でした。