福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
今年も秋の学会・研修会の時期となりました。
も〜、バイク日和の連休。←魂の叫び〜!
拙宅で前泊のいわきの永山先生(たけのこ鍼灸館)を乗せて、一寸法師ハリ治療院で中沢先生を乗せ、、はりきゅう今泉治療院の今泉先生を乗せ、、二本松油井から廣進閣鍼灸院の、安斎鍼灸師会長を乗せ、、福の神満載で秋田に向かいました。
会場は、アキタパークホテル。
9月の北東北だというのに暑い暑い。
はりきゅう今泉先生の発表。
『運動指導を併用した膝関節痛の一症例』と言う演題。
たいへん良くまとまった内容でした。
介護予防運動指導員としても活躍している今泉先生は、実技でも発表されていました。
若手ががんばってくれているから、私らおぢさん組は非常〜に楽です。
見ているだけで良いんですから(笑)
若手から発表がないと、そらもう大変。。
おぢさん組に発表のイケニエが回ってきてしまいますのよ。
一日目の学術プログラムが終わると、お楽しみ懇親会。
地元のチンドン屋さんが入場して、一気に盛り上がります。
おひねりも飛ぶ飛ぶ!
このあとは秋田・川反の夜が更けていきます。
朝3時起きで秋田まで車運転して、この日はさらに午前様。
我ながら良くやるのぉ。。
翌日は、いわき市・たけのこ鍼灸館の永山先生がシンポジストで発表されていました。
永山先生は、奥さん・お子さん・実家のご両親とこのあと秋田で合流し、翌日まで男鹿半島などを見てまわったとか。
天気良くて良い旅でしたね。
学会終了後に、参加した福島県鍼灸師会のみなさんで記念撮影。相馬日鍼会前会長も一緒に!
会場から出たあとは、まるごと市場でお土産を買って、おいしいランチを食べて帰ってきました。
来年の47回大会は青森の三沢市です。
またみんな一緒に行こ〜ね!
10月8日(土)より前泊し、9日・10日の二日間、学会のため札幌に行ってきました。
日本鍼灸師会が毎年開催している学会です。第7回と歴史も浅いのは、実に第48回を数える日本鍼灸師会青年部全国大会と開催十数回の日鍼会臨床学術大会を一本化し、開催数をリセットしたので、まだこんな開催数なのです。
浜松、東京、大阪、京都、と、本州の大都市開催ばかりでしたが、約1000名の参加を持って札幌で開催されました。
(写真はクラーク胸像)
前泊で行き、昼から開会式の前に北海道大学の構内を散策しました。
京都から来た中村一徳先生(なかむら第二針療所)と待ち合わせして、北海道大学総合博物館を見学しました。
地質学、科学、生物学、天文学とあらゆる分野での研究の模様が展示されていて、中でも企画展として北海道大学名誉教授である鈴木章先生の、ノーベル化学賞受賞がありました。
会場にて、不妊症の研究仲間である東京の徐大兼先生(アキュラ鍼灸院・写真左)、同じく不妊症の研究仲間である京都の中村一徳先生(なかむら第二針療所・写真中)と私で、再会を祝して記念の一枚。
徐先生、中村先生とも不妊治療については治療法も考えているところも異なる点がありますが、逆にそれがそれぞれ得ることにもつながります。
今後技術や情報などで、なお一層の交流を持つことを約束しました。
一日目の学術プログラムが終わると、すべて北海道産の食材を使った懇親会が催され、その後二次会と三次会はススキノへ移動して楽しい夜を過ごしました。
京都の中村先生はもともとアルコールをあまり飲まない方なので、2次会でリタイヤ。
徐先生と私、ほかに香川の横山先生、京都の山村先生、地元福島・いわきの粒来和正先生(鍼灸サロン一休)と朝方時近くまで飲んじゃいました。
このとき食べたラムのしゃぶしゃぶ、、ホッケは旨かったなぁ。
大会二日目はわが福島・郡山の中沢良平先生(一寸法師ハリ治療院)が、介護予防運動について講演されました。熱心に聴き入る聴講者が多く、講演後は質問攻めに遭われていました。
学会終了後、東京と京都に空路で帰る徐先生、中村先生と寿司屋でランチ。ここは徐先生にご馳走になっちゃいました。
徐先生が3時の飛行機。
中村先生は6時の飛行機と言うことで、喫茶店を二軒ハシゴ。お別れするまで時間を惜しんでいろいろ話し込みました。中村先生とはいろいろ思い出があります。
大雪の福井に行ったときのこと、突然わが家に泊まりに来たときの話、、、翌日の磐梯町のお寺を見に行った話・・・いくらでも楽しかった話題が出ます。
私は夕方5時12分発の寝台特急・北斗星で郡山経由で白河まで帰ります。
中村先生は隣り合ったホームから、5時10分発で千歳空港へ。
お互い分かれてからもケータイのメールで、、『寝台特急、すごい電車だね。元気でね!』『そっちも飛行機気をつけてね!』とか最後の声を掛け合ってしばしのお別れをしました。
こんな大都市でディーゼル機関車と言うのも違和感を覚えます。
機関車も2台連結の重連運転というのも迫力がありますね。
苫小牧〜函館間で濃霧のため徐行し、10分の遅れがあったそうですが、B寝台個室でのんびり本を読んだり、駅弁を肴にビールを飲んだり。
汽車の旅も楽しんだ学会旅行でした。
一般講演では、青森の三戸先生、岩手の片石先生など青年部の先生が珠玉の症例の発表をされておりました。
三戸先生はほぼ毎年ですから、ほんと頭が下がります。
そのあと山形の五十嵐秀夫会長(学会頭)の実技込み講演、私の受け持ち講演が終わり、お楽しみ懇親会。
懇親会の挨拶では、翌日の特別講演の講師の伊藤瑞鳳先生がご挨拶されました。
御年81歳。鍼灸一筋56年ですから、もう鍼灸界では人間国宝です。私などはこの世界に入ってまだまだ25年経つか経たぬかくらい。青二才ですね。
それでもご挨拶のなかで私の講演について触れられ、『まるで自分の若い頃を見ているようだった』とお褒めの言葉を頂き、顔から火が出る思いでした。
懇親会・二次会・三次会ラーメンと続き、、、ホテルに戻ると大浴場で泥酔者がぶっ倒れていて、、よく見たら・・・よく知っている先生でした(汗)
翌日、伊藤瑞凰先生の講演と実技。
山形県出身で、東京・中野で開業され柳谷素霊先生の最後の愛弟子ということで、東洋鍼灸専門学校で47年間教鞭を執られたということです。
毫(ごう)鍼のほか、古代九鍼をつかった実技などを披露してくださいましたが、流れるような体さばき、鍼を打つ動作は芸術ともいえるような、、とても年齢が徒になっているとは思えない、見事な術でした。
だから実技のときは、聴衆も私のスカスカとは比べものにならないくらい密に集まっています。
私も多くの先生の治療を直に見てきましたし、こうした学会や研修会などで様々な流派の治療を見ましたが、一本のハリに気や信念が、これほど込められているのを感じたことはありませんでした。
自分もがんばってもうちょっと勉強しないとね。
うなだれつつ、ほかの先生と一緒に山形名物・板蕎麦を食べて帰ってきました。