福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
一般講演では、青森の三戸先生、岩手の片石先生など青年部の先生が珠玉の症例の発表をされておりました。
三戸先生はほぼ毎年ですから、ほんと頭が下がります。
そのあと山形の五十嵐秀夫会長(学会頭)の実技込み講演、私の受け持ち講演が終わり、お楽しみ懇親会。
懇親会の挨拶では、翌日の特別講演の講師の伊藤瑞鳳先生がご挨拶されました。
御年81歳。鍼灸一筋56年ですから、もう鍼灸界では人間国宝です。私などはこの世界に入ってまだまだ25年経つか経たぬかくらい。青二才ですね。
それでもご挨拶のなかで私の講演について触れられ、『まるで自分の若い頃を見ているようだった』とお褒めの言葉を頂き、顔から火が出る思いでした。
懇親会・二次会・三次会ラーメンと続き、、、ホテルに戻ると大浴場で泥酔者がぶっ倒れていて、、よく見たら・・・よく知っている先生でした(汗)
翌日、伊藤瑞凰先生の講演と実技。
山形県出身で、東京・中野で開業され柳谷素霊先生の最後の愛弟子ということで、東洋鍼灸専門学校で47年間教鞭を執られたということです。
毫(ごう)鍼のほか、古代九鍼をつかった実技などを披露してくださいましたが、流れるような体さばき、鍼を打つ動作は芸術ともいえるような、、とても年齢が徒になっているとは思えない、見事な術でした。
だから実技のときは、聴衆も私のスカスカとは比べものにならないくらい密に集まっています。
私も多くの先生の治療を直に見てきましたし、こうした学会や研修会などで様々な流派の治療を見ましたが、一本のハリに気や信念が、これほど込められているのを感じたことはありませんでした。
自分もがんばってもうちょっと勉強しないとね。
うなだれつつ、ほかの先生と一緒に山形名物・板蕎麦を食べて帰ってきました。