趣味

成田航空博物館へ(1)

実は私、あまり知っている人はいませんが飛行機マニアです。

学会などで飛行機に乗るときはかならず機固有のペットネーム(“よど号”とか、“Spirit of St. Louis”とか)は必ず確認します。

もうだいぶ昔になりますが、長崎の日青全国集会に参加するため、ハネダから竹村先生と乗った新鋭のボーイング777のペットネームは『プロキオン』でした。

プロキオンはこいぬ座の主星。
飛行機に星の名を付けるなんて、なかなかJALもやるなぁ。。と感じ入って乗ったのを思い出します。
竹村先生は体が大きいので、一緒にお付き合いでビジネスシートで長崎までの長旅を楽しんだのでした。

某月某日の日曜日、何も予定がなかったので、娘(高3)の希望で成田空港へ飛行機を見に出かけました。

せっかくだから航空博物館でいろいろ見て、ついでにフライトシミュレータでもやってこようか?と言うことになりました。

成田の航空博物館ではJALで使われていた実物のDC-8型機のシミュレータが一般開放されてあるのです。

朝5時に出発。
9時過ぎに航空博物館に着きました。



10時開館で、少々早く着きましたが、それは計算の上(笑)シミュレータの操縦士席・副操縦士席をゲットするのなかなかの難関なのです。

まず正面玄関に展示してある朝日新聞の取材機『朝風』をじっくり見ます。玄関に並ぶ人がいれば、ササッと先に並ぶつもりであたりを警戒します。

さすがにまだ誰も並ぶ気配もなく、屋外展示場のYS-11などを見つつ、航空神社に参拝します。



ぶらぶらしていると、駐車場に車がどんどん入ってきます。そろそろ先に並ばないとまずいか・・・。

玄関で並びはじめると、つられて列が長くなってきました。私は当然娘と一番最前列に並びました。

後ろに並んでいる家族連れもシミュレータを狙っているらしく・・・それらしい気配が感じられます。

玄関がオープンしてすぐに券売機で人数分の入場券を買う段取りを頭に中で描きます。札を入れて、あのボタンとこのボタンと押して・・・と、すでにシミュレーション(笑)

時間になり、玄関が開かれます。
並んだ列は一斉になだれ込むも列は崩れず入場。しかし券売機は2台あって、隣の人より先に買わないと操縦士席が取られてしまう・・・千円札を入れると戻ってくるし・・・気合いで札を叩き込み直して券を買って受付に向かうと、もたもたしているうちにはるか後列から年間パスを持っていた親子が私たち親子を抜かして入場・・・(汗)

しかしシミュレータの受付で、、『あ、年間パス、有効期限が切れてますぅ』(爆)、、と係の人に言われ、その親子はまた最後尾に並び直します。

さらに間一髪でとなりの券売機で入場券を買っていた親子にリードし、無事DC-8の操縦士席・副操縦士席を取りました。



ここまではホントに息詰まる戦いでした。。
朝5時起きで、良くここまでやりますな。。

シミュレータの時間までまだ間があるので、博物館を見学します。ターボファンエンジンや模型など盛りだくさん。

なかでもマニアなら垂涎ものの、スッチー姿のリカちゃん人形。いや、私は興味ないのですが・・・



エールフランスのポスター。
なかなかのデザインです。



そろそろいい時間になったので、さて飛ばしに行きますか。

(つづく)

秋の散歩

これから冷たい秋雨の季節となります。
日曜日は未明まで雨・・・

朝のんびり起きて、新聞を読みながらの朝食を食べているとだんだん天気が良くなって晴れてきました。

今日は午後早めに帰ってくることにしてバイクでひとっ走りしてきましょう。

289号線、甲子峠を越えて南会津へ。
昭和村の山中から、只見を目指します。



山の中の渓流のほとりで一休み。

まだ紅葉にはちょっと早いようでした。

一休みしているとスズメバチが寄ってきます。
ここ数日で気温が相当下がり、エサとなる昆虫が減ってスズメバチも凶暴化しているようです。
あわててヘルメットを被って出発します。



只見から252号線に出て、金山町を過ぎたあたりで一休み。今度は蜂はいないようです。

只見から252号線で柳津に向かうルートは、この様な景色が続く谷あいを走るコースでお気に入りです。

新緑の頃もけっこう。
川沿いに燃えるような錦絵の続く紅葉の頃ならなおけっこう。

来週の連休ならちょうど良いかも知れません。
もっとも来週は東京で学会があるので無理なのです。

のんびり流れる川とそそり立つような山並みを眺めながら柳津に着きました。

すぐそばの国道49号線の会津坂下インターから高速に乗ります。ETCを使ってす〜いすいと。。

会津若松インターで降りますが、ここでうっかり速めの速度でゲートに進入してしまい、ゲートが開かず(汗)



おりゃ、ワレ! ゲートは20キロで進入と決まっておろうが〜(怒) 何キロ出しとんのじゃ〜免許ださんかボケェ!!』

・・・とは言わず、、『データエラーですねぇ・・・カード出してください』と言いながら走って来る係の人。

ゲートを横断して走ってくるって、見ていてけっこうコワイ仕事だと思いました。



バイクのシート下に入れてあったETC車載機本体からカードを抜いて渡すと、またゲートに戻り、精算書(利用証明書)を持って戻って来られました。
私以外にももうひとりバイクでゲートが開かない方がいらっしゃって、同様の作業をしていました。

二輪はゲートが開かなくても、バーの真ん中の切れ目を通れますが、四輪だったらバー粉砕だったでしょう。

次回はゆっくり進入することにします。

このあとはうねうねと背炙山を越えて家路につきました。

青森県立美術館へ

連休中は2泊の予定で出発した青森でしたが、途中で気が変わり、日帰りしちゃいました。

往復で22時間1200キロ強。



ETCの恩恵で、激混みの高速を走って、十和田インターで下道に入ります。
十和田湖の発荷峠ではヘルメットを脱がず、デジカメで一枚撮ったきりまた走ります。

奥入瀬渓流も通過。
ここは過去2回来ているので、あまり感動もありません。



八甲田を抜けて酸ヶ湯温泉を下った茶屋で一休み。
今回は予定だけはキャンプで2泊の予定でした。

このまま青森市内に下り、三内丸山遺跡となりの青森県立美術館に向かいます。



ただバイクで走っているばかりではなく、青森県立美術館で常設展での棟方志功の版画や、吉村作治教授のエジプト展をしっかり観て来ました。

上野の国立博物館でのエジプト展や、池袋・オリエント博物館での早大エジプト発掘40年展や、古代エジプトの美展も観ましたし、青森で観られるエジプト展は実に興味深いものでした。

池袋で観た青いカルトナージュ棺のマスクは実物で、青森ではぐっと見劣りするレプリカが陳列してありましたが、古代エジプトの医療器具・・・メスやピンセットなどが数多く陳列してありました。

呪術から科学としての医学を切り分けたギリシャの医聖ヒポクラテスも、古代エジプトのアメンホテプの神殿で医学を学んだと伝えられています。

今日の病院の医療で使われているものと大差ないピンセットやメスなどとともに、病気のありかを皮膚を刺して探る『針』がありましたが、古代の中国などで使われていた鍼とサイズも形状も似ていて、とても興味深いものでした。

さて・・・企画展のエジプト展を観た後は、常設展です。とはいえ私は美術にはほとんど興味はなく、あるのは棟方志功の版画だけ。
釈迦十大弟子シリーズや、ビデオライブラリーにたっぷり時間をかけて観て回りました。



美術館内で、唯一撮影が許されている『青森犬』。
なぜに青森犬なのか・・・?
太宰治の作品は暗い・・・ひたすら暗い。
この犬の表情も暗い。
特に感慨もなく、写真だけ撮らせていただいて美術館を出ます。

その後、津軽半島を走り今日の泊地である小泊に向かいます。蟹田から津軽半島を横断し、金木から十三湖を抜け・・・キャンプ場に付いたのは昼過ぎの12時半くらい。

いくらなんでも早すぎなので(汗)、小泊の漁村内を散歩して時間をつぶしますが、それでも追いつかず、南下することにしました。どうせ明日は秋田あたりまで走りますので。。



朝は寒く、昼暑く・・・夕方はなかなかの涼しさ・爽やかさ。一日のうちに四季のある東北の初秋ですが、岩木山を見ながら走っていたら、深浦を過ぎてしまいました。

いい加減まじめにキャンプ場を探さないと、夜通しバイクに乗る羽目になります。

さらに南下したら、秋田の能代まで来てしまいました。雄物川にかかる橋ですが、ここから信号を二つ超えると秋田自動車道・能代東インターがあります。



こうなれば秋田道のパーキングでテントでも張るか、と考えました。秋田道も高速ですが、秋田市までは交通量も少ないので、パーキングはがら空き状態で、テントを張っても目立たないだろう、とタカをくくりました、、

が、どっこいシルバーウィーク。
普段は車のいないパーキングも結構な混み具合。
八郎湖もだめ、太平山もダメ。
このあたりで真っ暗。

え〜い面倒だ、家に帰るぞ(爆)

このまま一泊もせず、キャンプしそこなって帰ってきたのでした。ゼロ泊二日津軽への旅でした。