福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
連休中は2泊の予定で出発した青森でしたが、途中で気が変わり、日帰りしちゃいました。
往復で22時間1200キロ強。
ETCの恩恵で、激混みの高速を走って、十和田インターで下道に入ります。
十和田湖の発荷峠ではヘルメットを脱がず、デジカメで一枚撮ったきりまた走ります。
奥入瀬渓流も通過。
ここは過去2回来ているので、あまり感動もありません。
八甲田を抜けて酸ヶ湯温泉を下った茶屋で一休み。
今回は予定だけはキャンプで2泊の予定でした。
このまま青森市内に下り、三内丸山遺跡となりの青森県立美術館に向かいます。
ただバイクで走っているばかりではなく、青森県立美術館で常設展での棟方志功の版画や、吉村作治教授のエジプト展をしっかり観て来ました。
上野の国立博物館でのエジプト展や、池袋・オリエント博物館での早大エジプト発掘40年展や、古代エジプトの美展も観ましたし、青森で観られるエジプト展は実に興味深いものでした。
池袋で観た青いカルトナージュ棺のマスクは実物で、青森ではぐっと見劣りするレプリカが陳列してありましたが、古代エジプトの医療器具・・・メスやピンセットなどが数多く陳列してありました。
呪術から科学としての医学を切り分けたギリシャの医聖ヒポクラテスも、古代エジプトのアメンホテプの神殿で医学を学んだと伝えられています。
今日の病院の医療で使われているものと大差ないピンセットやメスなどとともに、病気のありかを皮膚を刺して探る『針』がありましたが、古代の中国などで使われていた鍼とサイズも形状も似ていて、とても興味深いものでした。
さて・・・企画展のエジプト展を観た後は、常設展です。とはいえ私は美術にはほとんど興味はなく、あるのは棟方志功の版画だけ。
釈迦十大弟子シリーズや、ビデオライブラリーにたっぷり時間をかけて観て回りました。
美術館内で、唯一撮影が許されている『青森犬』。
なぜに青森犬なのか・・・?
太宰治の作品は暗い・・・ひたすら暗い。
この犬の表情も暗い。
特に感慨もなく、写真だけ撮らせていただいて美術館を出ます。
その後、津軽半島を走り今日の泊地である小泊に向かいます。蟹田から津軽半島を横断し、金木から十三湖を抜け・・・キャンプ場に付いたのは昼過ぎの12時半くらい。
いくらなんでも早すぎなので(汗)、小泊の漁村内を散歩して時間をつぶしますが、それでも追いつかず、南下することにしました。どうせ明日は秋田あたりまで走りますので。。
朝は寒く、昼暑く・・・夕方はなかなかの涼しさ・爽やかさ。一日のうちに四季のある東北の初秋ですが、岩木山を見ながら走っていたら、深浦を過ぎてしまいました。
いい加減まじめにキャンプ場を探さないと、夜通しバイクに乗る羽目になります。
さらに南下したら、秋田の能代まで来てしまいました。雄物川にかかる橋ですが、ここから信号を二つ超えると秋田自動車道・能代東インターがあります。
こうなれば秋田道のパーキングでテントでも張るか、と考えました。秋田道も高速ですが、秋田市までは交通量も少ないので、パーキングはがら空き状態で、テントを張っても目立たないだろう、とタカをくくりました、、
が、どっこいシルバーウィーク。
普段は車のいないパーキングも結構な混み具合。
八郎湖もだめ、太平山もダメ。
このあたりで真っ暗。
え〜い面倒だ、家に帰るぞ(爆)
このまま一泊もせず、キャンプしそこなって帰ってきたのでした。ゼロ泊二日津軽への旅でした。