No.1008の記事

不妊鍼灸ネットワーク研修会 京都(2)

一か月以上もブログをさぼってしまいました。

来年5月に郡山市で第64回全日本鍼灸学会を開催することになり、鍼灸師会の先生方とバタバタしております。

1月開催の不妊鍼灸ネットワーク研修会の続きを書いてみたいと思います。

<内容は下記リンク↓になります>
http://www.sanpei89in.com/kensyu/diary.cgi?no=17




研修会第一部、不妊鍼灸ネットワーク中村会長から、問診と診察の進め方、の模様。

不妊症には鍼灸が大変有効です。
当院のデータでも、自然妊娠から体外授精の採卵や胚移植に関するアシスト的な鍼灸の効果のデータもだいぶ揃ってきました。

しかしながら、鍼灸も効果を表すまでには一定の治療期間と治療回数があります。

せっかく通院を始めても治療に来なくなってしまう患者さんたち『脱落患者を減らし、一名でも多くの妊娠症例を増やすこと』がこの日のテーマでした。

治療に忙しくなると、患者さんへの説明もおろそかになりがちで、ここで患者さんの信用を無くさぬよう、また治療へのモチベーションを継続させるカギが、この日のテーマでした。



脱落患者さんを減らすため、また一名でも多くの方に妊娠していただきたいこと、として、アキュラ鍼灸院の徐院長からもお話しいただきました。



妊娠症例は軽く1000名を超える名古屋の明生鍼灸院副院長・木津先生からは、膨大なデータから通院期間と妊娠率の関係について、また脱落の起きやすい時期から、脱落の原因についてお話しいただきました。

私の方からは、当院の24年中の新患さんの妊娠率・脱落率のデータを出させていただきました(後の日記に書かせていただきます)。

研修の最後は会員の皆さんでグループディスカッション。

わが東北の先生方は、



麗明堂鍼灸院(山形県山形市)の五十嵐先生

日鍼会臨床研修指導者講習会の同期(15期)でもあり、古くからの大親友でもあります。



ラプレ鍼灸院(岩手県北上市)の石川先生

岩手県盛岡市からすぐ近くの北上市で開業している石川良子先生。

鍼灸師会などの主催の研修だけでなく、医療機器メーカーの主催の研修などでも私の講義を熱心に聴きに来てくれて、不妊症に関してはとても実力のある先生です。




キュアーズ長町(宮城県仙台市)の小松先生

わが息子が鍼灸学生時代に、見学に行った先で暖かく迎えてくださった先生。
視覚障害がありながら、熱心にいつも勉強されています。



潮見治療院(宮城県気仙沼市)の阿部先生

東北鍼灸学会などでいつもお世話になり、『東北でも不妊症治療を一生懸命進めましょう』と、背中を押してくれた先輩鍼灸師の先生です。

以上にあげた先生ともども、遅れている東北の鍼灸による不妊症治療を進めていきたいと考えています。

研修の最後には記念撮影。


その後、ホテルの会場で懇親会。


京懐石をいただきながら、和やかな懇親会でした。



余興で中村会長がお得意のヴァイオリンでバッハの『主よ、人の望みの喜びよ』を演奏してくれました。

聖母マリアがイエス・キリストを身ごもった喜びの曲なんだとか。なるほど、不妊研究会にふさわしい曲なんだと思いました。

翌日は大阪・伊丹空港から一路福島へ。
相変わらずトンボ帰りの研修でした。

次回研修会は6月の名古屋開催になります。