No.214の記事

犬の往診

友人の家の犬の具合が悪く、鍼灸を試してみたい、と相談を受けていました。本日は日曜日、、ですが、天気も良いので朝のうちに往診快速号で様子を見に行きました。

両足の関節炎(人間で言えば膝にあたります)による張れ、また獣医師の診察によると椎間板(腰椎)のヘルニアもあるかもしれない、との話だそうです。

症状は局所だけでは治まらず、痛みのせいか日常の生活も元気がなく、寝転がっていることが多いそうでした。

毎日のように点滴をしているそうですが、いっこうに良くならず、東京の獣医大学病院にも受診したそうです。

詳しい診察や検査をしましたが、膝はその構造上非常に難しいので、手術などは出来ない、と言われたそうです。

私も犬を飼っている身で、飼い犬さんの深刻な状況は理解できます。
しかしながら、獣医師ではない私は直接犬に医療行為を行うことは出来ません。

そんなことから、健康を取り戻す一助になれば、と思い、お灸の仕方を友人に教えて来ました。

 患者のアームちゃん(ボーダー・コリー♀)と飼い主のUさん。犬に問診はできないので、飼い主から聞き出した症状などから、効果のありそうなツボを探して印を付けます。
 写真は、愛犬アームちゃんにお灸を据える飼い主のUさん。



 ツボの皮膚の体毛を剃って味噌を塗り、麦の粒くらいの大きさのお灸を行います。
 熱いのでは?と思うでしょうが、味噌が緩衝材の役割をするのでそれほど熱くはなく、柔らかい熱がじんわりと伝わるはずです。
 人間の場合も、関節炎がある場合は周囲の筋肉が痛みのストレスのせいで血行不良となり、硬くなることが多いようです。アームちゃんの場合も関節の周囲を押すと痛みがあるようですので、まずは下肢の血行を良くすることを目的としてツボを取ってみました。



往診快速号の第一号の患者さんは、ワンちゃんとなりました。