No.30の記事

第一回日鍼会大会(3)

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写真左から1枚目
救急救命AED研修
 「自動体外式除細動器の取扱い」
  日本光電教育研修リーダー 原木善之先生



一定の講習を受けて単位を取得すると、不意の細動時に対応できる全自動式の体外除細動器の講習です。

これまでは病院などの医療機関で医師などしか操作できなかった除細動器ですが、細動発症時など、異常時だけにしか運転しないような全自動式が開発され、一般の方でも一定の講習を受けると操作できるようになりました。
鍼灸院でも設置しているところがあり、これから設置を考えている先生方は熱心に勉強していました。


写真左から2枚目

優秀論文口演 / 統合医療と鍼灸トピックス 
埼玉医科大学東洋医学科主任 山口 智先生


統合医療と鍼灸トピックスと題して、西洋医学の届かない、特に腎不全による人工透析・腹膜透析の患者さんの不定愁訴に対応する鍼灸治療について講演して頂きました。

当院でも、腎不全による血液透析の患者さんがいます。
この患者さんの場合は、腎不全発症時から大学病院に受診・加療を受けていた当時から、当院で鍼灸治療を行っていました。

結果的に、残念ながら透析を行うことになってしまいましたが、透析に移行するまでの経過時間が大変長く、『うまく時間を稼いだ(主治医の感想)』と感謝されました。
また現在も体調管理で来院しますが、時に肩こりや頭痛を訴える以外、さしたる大きな異常もなく、日常生活も軽い農作業を行うなどおおむね順調に過ごされています。

『透析を行うと、特に下肢にくすぐったいような、痒いような・痛いような異常な感覚が現れやすく、また腰痛や肩こりと言った症状に鍼灸はよい効果がある』、『西洋医学的な対応が難しい症状には、鍼灸治療が効果があることが多い』、『西洋医学も鍼灸などの東洋医学も、お互い補い合ってはじめて患者本位の医療となることができるのではないかと思う』とは、講師の言葉でした。