福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
2日目(8月13日)
小泊〜青森 302Km
この日のコースは小泊〜竜飛崎〜蟹田〜(むつ湾フェリー)〜脇野沢〜大間崎〜野辺地〜青森の300キロ。
キャンプ場の夜も決して静かとは言えなかったのだが、アルコールと疲労でぐっすり眠れた。この日は朝の5時に起床。昨日買い込んでおいたカップヌードルで朝食。7時出発。
キャンプ場から2〜3分走った小泊の入り口付近でコンビニ発見。トイレを貸していただき、缶コーヒーを買って飲んで一休み。
はじめからコンビニがあることを知っていれば、ここで食料を調達できたなぁ、と思う。
339号線・竜泊(たつどまり)ラインに入る。ここからまた海岸線沿いに北上。
誰もいない国道は飛ばし放題。まだ朝の内で涼しいが、今日も気温は相当に上がりそうな予感。
波打ち際の国道から離れ、路面は登りにさしかかり、ぐんぐん空に近づいてゆく。
途中の展望台。走ってきた道が一望できる。朝のせいもあるけど、本当に人気のない道。
さらに登って、登り切ったところにある展望台。
遙か遠くには八甲田の山々。
逆方向には竜飛崎が見える。
あの岬の先は津軽海峡で、ここからは見えないけど北海道は目と鼻の先。
竜飛崎到着。
灯台から見下ろすと、足下に339号線の『階段国道』が見えた。
ここで気温は汗ばむくらいになってきた。
灯台のすぐ下の土産物屋で、珍しいタコの干物を見つけた。
足一本300円だが、早速買ってかじり付く。歯が欠けるくらい堅いが、噛みしめていると古風だが豊かな滋味が口中に広がってくる。
のんびりと走って蟹田のフェリーターミナルに到着。フェリーの乗船時刻は10時半ということで、乗船手続きをすませてもだいぶ時間があった。ぼんやりと防波堤から海を見ていた。
足下には名も知らぬ小魚の群れ、イカの子供が泳いでいた。1時間以上もそんな風に過ごしていたが、やっとフェリーがやってきた。
ここ、津軽半島の中程にある蟹田から陸奥湾を横断した下北半島・脇野沢までは、1時間の航路。
続々と乗り込んできたバイクとともに、ロープで固定される。埼玉から来たカワサキ・9R氏(写真左)と一緒に最上階のデッキに立つが、あまりの暑さにエアコンの効きすぎるくらいの船室に入る。
9R氏は明日には埼玉に戻りたいとのことで大間を目指した後、今日中に盛岡あたりまで行きたいとのこと。フェリーが脇野沢に着くのが12時少し前で、大間までは70キロ以上あるから大間着は2時過ぎくらい。なかなか大変な行程だと思う。
出航して30分もするとだんだんと下北半島が近づいてくるのがわかる。
下北半島・脇野沢に到着。
ここから国道338号線で大間を目指す。338号線は上り・下りのカーブだらけの峠道。気温も高く、陽炎の立ち上る路面を走ると、向かってくる風はまるで熱風。国道が山間部にはいると、時々ひやっとした冷気を浴びるときがあるが、残念ながら一瞬で終わってしまう。
足下に『仏ヶ浦』が見える駐車場で一休み。
途中で看板があったので寄ってみようかと思ったが、こんなに高所から降りるのでは帰りが大変だろう。と思って眺めていたら、先に行って戻ってきたマジェスティ乗りの方が、『降りたら・・・帰りにすごい上りで死にそうになりました』と言っていた。なるほどと思える。
仏ヶ浦の展望台から5分ほど走ると、福浦という漁村の集落があった。
そこの食堂の海鮮丼で今日のランチにした。
白身の地魚、サケ、イクラと彩りよく乗っているが、イカが透明でプリプリしていて美味しかった。1200円なり。でも白河の市場にある食堂の海鮮丼800円の方が豪華で美味しいかも・・・。
大間着午後3時。
名物・マグロの碑の周りは人だらけ。
あわよくば、マグロにまたがって写真を・・・と思っていたが、アテがはずれてしまった。
時間があればこのあと恐山や、尻屋崎を目指したいと思っていたが、今夜のお宿は青森市内のビジネスホテル。
時間もないので、一路 野辺地〜青森を目指す。下北半島も見るところが多いので、薬研のキャンプ場でキャンプにすれば良かったと思う。
野辺地を過ぎて、浅虫温泉の手前で水分補給のため小休止。道路に立つポールには『国道4号線』の表示。目指す青森はあと30分くらい。
休憩のたびにペットボトル1本のミネラルウォーターかお茶を飲んでしまう。それだけ暑さも厳しい。電解質補給のため、2本に1回はスポーツ飲料を飲んだりした。
道路の縁石に座って休んでいると、チャリダー(自転車のツーリスト)がニコリとほほえんで会釈して通り過ぎる。こちらも会釈する。高校生くらいだろうか、高校生でもまだ1年くらい? 山ほどもある荷物を自転車にくくりつけ、 やや上りになった国道をペダルの一踏み一踏み苦しそうに進んでいく。
出発して浅虫温泉の入り口でさっきのチャリダーに追いつく。追い越しざまに短くクラクションを鳴らして手を挙げてあいさつすると、高く上げた左手をちぎれるほど振って応えているのがミラー越しに見えた。
陸奥湾に沈む夕日を右手に見ながら、6時過ぎに青森市内に入る。
明日は一日かけて、知識の泉・博物館巡りをする予定。
(つづく)