福島県白河市の鍼灸院、日常の鍼灸治療の診療日記や、学会参加記、趣味の日記
縁あって、福井市の鍼灸院さん主催の講演で不妊についてお話しさせて頂く機会がありました。
参加される方はそんなに多くないようなことを、主催された福井市・ハッピー治療室の佐竹院長から聞かされていましたが、会場に着いたらびっくり!
子宝を希望するご夫婦さんたちが予想以上に来場され、急遽、机や椅子を増設したり、ありがたい予想はずれでした。
講演は一般の方向けに分かりやすくしたもので約2時間お話しさせて頂きました。
・ストレスがなぜ不妊に悪いのか
・冷えがなぜ不妊に悪いのか
・血行が悪いと、なぜ不妊に悪いのか
以上についてと、
・痛みやこりなど苦痛のない快適な生活が自然妊娠の近道
これらについてお話しさせて頂きました。
そのあとは、ハッピー治療室のスタッフの方や佐竹院長直々に、家でご自身が出来る冷えの解消や妊娠しやすくなるツボについて、参加者一人一人に指導されていました。
流れから、何組かのカップルさんたちから、不妊についての様々な相談を受けました。
一人目不妊(原発性不妊)、二人目不妊(続発性不妊)、体外受精の相談(最近、採卵できなくなってきた)、男性不妊(超の付く乏精子症)などについての相談でした。
お話を伺っていると、年齢や不妊歴からの、時間的な焦りがほとんどで、その焦りから専門医での治療でのステップアップも積極的に受け入れてきて、なお子宝に恵まれないために行き詰まっている、というものが多かったです。
子は授かり物といいます。
ほとんどのカップルで、焦らず、もうちょっと自然な夫婦のあり方を意識して、できたら鍼灸や自宅での灸などもおこなってみたらやがて赤ちゃんが授かるのではないかと感じました。
超の付く乏精子症の方にしても、何度か採卵して受精をされていたそうですが、ICSIなどの技術がたいへん進歩していますし、ご夫婦揃って鍼灸を行うと成功率もずっと良くなると思いました。
精子数(濃度)が鍼灸によって大変改善する事も分かっていますし、失念していてお話しできませんでしたが、精子濃度が少ないため、採精した精子を凍結保存しようとしても、融解すると全滅する精子が、鍼灸を行うと凍結に耐えうる精子になった症例当院にはあります。
少ない精子でも質や生存性が上がれば、採精したその都度凍結保存し、まとまった濃度・量にしてから受精を行う専門医もあります。
多くのカップルは、いずれコウノトリが飛んでくる未妊の状態だと強く感じました。来場された皆さんのもとへ、早くコウノトリが飛んでくることを願っています。