最近の日記

会議で東京へ

7月1日(日)は、日本鍼灸師会の会議で東京へ。

年に数度しかない、お上りさんの日です。



新幹線の車窓から、スカイツリーをパチリと撮影。
高さ世界一のうちに登ってみたいですが、まだまだ混んでいることでしょう。



山手線で池袋の一つ手前、大塚にある日本鍼灸会館。
なにやら、いや〜な視線を感じるわけですが。。。
おっと、窓からこっちを見ている人影が。。



誰ですか?こんなところに骨格模型を置いた人は・・・?



とりあえず会場について着席。
しかし、節電をしているはずの会場はとてつもなく寒く、思いっきり風邪をひきました。

患者さんの作品

新人君が担当の肩こりでいらっしゃる患者様から、新人君が治療後にプレゼントしていただきました。

手作りのネコのキーホルダー



アップで写していますが、大きさは親指の頭くらいの大きさです。

良くできていて、表情も豊かです。

なるほど〜、、これ作ったら肩凝るなぁ(笑)

鍼灸による卵質の改善

体外受精も、特に採卵が数度にも及ぶと、採卵できる数も少なくなったり、採卵後受精させても分割スピードが遅かったり、また途中で止まってしまったり、移植可能な状態に到達するのもごく少数になってしまうケースが良くあるようです。

ここ数年、体外受精を行っても良い結果に恵まれなかった患者さんが『鍼灸で卵のグレードが改善する』と聞き、良く訪れます。

残念ながら鍼灸による効果では、特に40歳前後から上の年齢では採卵できる数が目に見えて増えることはまず期待できません。

これはもともと排卵のために数周期前から少ずつ成長していく卵子の数が少ないからで、この数を多くすることは鍼灸のみならず医学的に無理なのです。

その代わり、採卵前の最低半年以上前から鍼灸を始めると卵子がゼロではない限り、鍼灸の効果は『卵質の改善』として見込めます。

卵子の成長は、排卵する1周期の間に育つのではなく、数十年眠っていたままの原始卵胞(卵母細胞)は約半年前から目覚め、少しずつ成長を始めます。

卵子も一個の細胞ですが血管で栄養を運ばれるのではなく、成長には細胞間の浸透圧によって栄養が卵子へと供給されます。

この時期に骨盤内、特に卵巣や子宮の結構を改善する鍼灸は効果があります。
(子宮や卵巣などの、特定の臓器だけの血行を良くする治療は、西洋医学的にはあまりありません)

卵子の外側の細胞膜は、成長につれて厚く、層数も多くなっていきます。

卵子が周囲から栄養を取り込みやすいこの時期、排卵・採卵前の半年以上前から鍼灸治療を開始すると、栄養状態のよい、質の良い卵が得られやすくなります。

反復して採卵で良い結果が出なかった方の場合、もし鍼灸を試してから採卵に臨む場合は、最低半年間の鍼灸治療をおすすめします。

治療のペースは、2週で3回程度以上が理想です。

FSHとAMHの結果が思わしくない方からもよく相談を受けます。
鍼灸についても関係が深いことですので、このことについては次回に書かせていただきます。